閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

クレマチスなど

2021-05-12 22:40:08 | 日々

純白のクレマチスが咲き始めた。

 

こちらは、根元近くのごちゃごちゃしたところで咲きにくそうだったので切ってきたもの。
もらったときについていた札を失くしてしまったため、品種不明。調べてもいろいろありすぎてよくわからない。
豪華な大輪咲きもきれいだけれど、本当はハンショウヅルのような小さいのが好み。
クレマチスのクレマは古代ギリシャ語で「巻きひげ」のこと。
このあたりに自生する野生種は、ハンショウヅルか、ボタンヅルか、センニンソウかで、小さいうちは判別しにくい。ここ20年くらいで、ハンショウヅルとボタンヅルは次々と姿を消し、センニンソウだけが我が物顔にふるまっている。
いつも書いているけれど、つる草はとにかく管理がむずかしい。何年もかかって根が太り、つるが伸びて邪魔でどうしようもなくなるころようやく花がつくようになる。辛抱強く、こちらの思うようにつるを誘引して仕立てるという、その時間や手間が面倒なのではなくて、植物の好き勝手にさせてやれないのがつまらないのです。
一面にツタのからまるお化け屋敷なんか、かなり好き。わたしがお化けだったらぜひ住みたい。


バーベナ(花手毬)も大復活。

 

エノテラ(昼咲き月見草)。ひらひらした見かけによらずしたたかな植物で、あちこちにゲリラ的に出没している。

 

ヤシャブシの青い実。

 

ノゲシ3世代。と…

 

イワニガナ(別名ジシバリ)。

 

本日の収穫。

苺1号と…

 

草苺すこし。


本日の猫階段。(変換すると、どうしても「怪談」が先に出るんだけど、ただの階段です)

 

 

 

本日の「いいね!」

Debussy "Clair de Lune" on Piano for 80 Year Old Elephant

ドビュッシー「月の光」を80歳の象さんに。
英国出身でタイに暮らすピアニスト Paul Barton の "Piano for Elephants" シリーズ。

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ウツギならべ

2021-05-10 20:20:37 | 日々

まずは、ガクウツギ。木陰に咲く真っ白い花。

 

こちらは日向が大好きなマルバウツギ。

 

コゴメウツギ。

 

小さくて地味だけど、よくよく見ると可愛い花。

 

タニウツギ。めしべの先にまあるい玉。

 

 

ハコネウツギ。咲いたときは白で、だんだんピンクが濃くなる。これはたぶん園芸種。小ぢんまり仕立てるのがどうも難しく、年々巨大化している。

そして、ウツギの名を持つ残り2種、ウツギとバイカウツギが咲くのは、まだこれから。

ほとんど植物と猫しか出てこないブログになっておりますが、閑猫が何をしているかは、昨年、一昨年、その前、前の前…の同じ時期の記事を見ていただければ、ほぼ同じです。この7月で15年になるんだけど…似たようなことを何度も書いている。写真もまったく進歩なしだねえ。


そしてまたアジサイの季節も近づいてきた。
トップバッター(…でいいのかな、こういう場合は。トップランナー?)は黒姫ちゃん。


紅子さんも白からのスタート。


なんちゃってガーデン猫。その1.


その2.

 

その3.

「ガーデンじゃないよー。ジャングルだよー」

 

本日の「いいね!」

Light in Babylon - Istanbul

トルコのイスタンブールを拠点とするロマ(ジプシー)系多国籍バンド。こういうじゃらじゃらした音楽が大好き。

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雨の訪問者

2021-05-06 18:04:21 | 日々

ワイルドストロベリー。
(肥料を間違えたらしく、葉っぱが大きすぎる)
春先から次々と実がついて、赤くなるのはなるけれど、もうちょっとかな、明日は摘めるかな、というところで煙のように消え失せてしまう。
虫か、鳥か、獣か、なかなか犯人を特定できなかったが、ある日…


すぐ近くに掘った跡があり、アナグマだとわかった。

地面を掘る奴といえば、イノシシか、アナグマか、モグラかで、イノシシだったらこの程度ではすまないし、モグラだったら逆に土が盛り上がっている。となると、アナグマしかいません。消去法で。
アナグマは雑食性で、ミミズなどを探して土を掘るけれど、掘り方は浅く、鼻先が入る程度。そして果実も大好き。ハクビシンのように木登りはできないので、落ちた桑の実や桜の実、地表付近の苺が専門だ。
あーあ、アナグマいるなら、苺は望み薄だな。
と思っていたところ、昨夜の9時過ぎのこと。階下の猫ドアの前で、クレが低くうなり声をあげた。
よそ猫か、と身構えたところ、猫ドアのフラップがゆっくり持ち上がり、ひょっこりのぞいたのは、ベージュ色の…猫じゃない顔。アナグマさんだ!
次の瞬間、クレが「シャーッ」と鋭い連続パンチを浴びせ、当たったかどうかは知らないけれど、アナグマの顔は引っ込んだ。
わたしはあわてて外のデッキの照明をつけ、猫ドアから遠い側の窓を細く開けてのぞいたら、まだそこにいたので、とりあえずスマートフォンで撮ったのが、



↑こちらでございます。
猫ドアをのぞくアナグマ。
(ブレブレのボケボケで失礼)
このあと、真鈴とクレに詰め寄られ、雨降る庭をするすると横切って逃げて行った。

前回アナグマが家に来たのはたしか4年くらい前で、こっちの家に移転する前のこと。アナグマの寿命は10~15年というから、もしかしたら同じ子かもしれないけれど、猫のように個体ごとに色柄が違うわけではないから、なんともいえない。
ちなみに、前の写真は…



↑これです。
(この写真は照明のせいでずいぶん白っぽくうつっている。実物はベージュと焦げ茶の濃淡です)

そして、これまでの経験から、「アナグマはしつこい」「一度来たらまた来る」とわかっているので、台所の仕切り戸を閉めて寝ました。
(インスタントスープや粉類・砂糖などの容器が低い棚に置いてあり、後足で立つと届いちゃうからです)
翌朝、床を見たら、やっぱり猫のいない隙に入ってきたらしく…

↑泥んこ足跡が点々と。
大きさも形も猫とあまり変わらないけれど、猫より横幅があり、なんとなくポチポチの数が多いなという印象(アナグマの指は前も後ろも5本。上の写真は2つずつ重なっていますが)。
これが、猫ドアから、なぜか90度左に曲がってまっすぐテレビに向かい、そこで突き当たって90度右に曲がり…という、いかにもアナグマらしい行動の跡を示していた。
視力の弱いアナグマは、野外でもおもに嗅覚を頼りに動き、もそもそと突き当たっては曲がり、突き当たっては曲がりしているのだろう。それでよくおうち帰れるなあ。
(…帰ったよね?)

しかし、やっぱり入るのか、アナグマ。
こっちの家を建てたとき、ビルトイン式猫ドアをつけてもらうにあたって、わたしは当然アナグマ対策も提案したのだけれど、位置を高くすれば階段を(中も外も)つけねばならず、取り付け場所の選定が非常に難しくなる。何より、「猫が上がれてアナグマが上がれない階段」という必要性を、建築士さんと大工さん(どちらも猫飼ってないし、アナグマも見たことない)に説明するのが難儀であったので、「ま、いいか、そのとき考えれば」とうやむやにしてしまったのが、今さらながら悔やまれる。
はてさて、どうしたもんですかね。 

本日のタイトルは、昔のフランスのサスペンス映画から。といっても、わたしは映画は見たことがありません。フランシス・レイのテーマ曲で知ってるだけ。(でもよく「シャレード」と混ざってしまうんだな。ショパンか何かにも似てる曲ありましたよね?)


アメリカフウロ。ミニミニゼラニウム。

 

コンボルブルス・ブルーコンパクタ…だっけ? 地這性のヒルガオ科の植物。
冬眠から目覚めて、猛然と伸び広がってきたところ。 

 

ひっそりひっそり咲いているヒューケラ。

 

本日の「いいね」…っていうか… 

新緑の湖国、各地でヒナすくすく

このサイトの記事は、どこがホントでどこがフェイクなのか、ときどきわかりにくい。
竹生島鉄道は、ネタです。ねんのため。そして、ツバメは無人駅には巣をつくらないと、鳥の巣博士が言ってます。

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青嵐

2021-05-03 23:06:55 | 日々



手元の歳時記をめくると「青嵐」は6月のところに出ているけれど、新緑の中を吹き抜ける風に、これほどふさわしい言葉はない。
大風が2日間吹き荒れ、西のほうでは竜巻被害も出るほどだった。
ベランダから、大揺れに揺れている木にカメラを向ける。そうか、風って、写真にうつらないんだな、と思う。


これくらいの若い枝が、ひきちぎられてあちこちに落ちている。山の藤の花も、庭先まで飛んできている。
コナラの木のてっぺんの枯れ枝がいまにも折れそうに見え、気にしていたが、折れなかった。
枯れ枝のあるコナラは、虫が入り、内部の空洞化が進行しているらしい。先月、やはり風の日に、3メートルくらいある枝がぽっきり折れて庭の南端に落下した。それは枯れた枝ではなく、葉のついたものだった。葉がたくさんあるほうが風の力を受けやすいのだろうか。木の全体から見ればほんの小さな枝だけれど、それでも太いところは直径10数センチあり、いくつかに切り分けなければ運べないくらい重かった。

ようやく風がやんだので、長靴をはいてフキを摘みに行く。
地元の売店には、切りそろえて束ねたのを売っているけれど、川岸を探して歩くのが楽しいので、買ってこようとは思わない。すんなり伸びた緑のきれいなのを選んで、800グラムほどの収穫があった。
皮はむかずに切り、お湯を替えて3度ゆでたあと、醤油でじっくり煮る。果物のジャムなどは、時間をかけると香りが飛んでしまうから、強めの火で手早く仕上げるが、フキはじわじわと長く煮ることで風味が引き出される…ような気がする。
途中休み休み煮返し、あとから砂糖を入れ、最後にみりんを入れ、一晩おいてから煮詰めると、黒いきゃらぶき風のつくだ煮ができる。手間ひまも、ごちそうのうち。


本日のクレボーイ。

 

 

 

昨夜9時過ぎ。めずらしく外で猫がけんかしている声がする。一方はクレらしいが、相手は誰だかわからない。
部屋にいたコマ吉が、「ううう」と小さくうなって出窓に飛びのり、外をジッと見ている。外は真っ暗だけど、猫の目には何か見えているのだろうか。
しばらくたって、クレがこそっと帰ってきた。見ると、胸や手足の白いところが血だらけで、ぎょっ!とする。全身ケバ立って、ふだんのクレ坊と顔つきが違うので、真鈴とコマも「ぎょぎょっ!」という顔で後退し、並んで正座して固まっている。
「クレちゃん、おかえり」と声をかけて背中をなでると、怒らず触らせてくれたので、お湯で濡らしたタオルでそーっと少しずつ拭いていった。派手に血はついているものの、傷はあごの一か所で、大きくも深くもないことがわかり、ほっとする。
血が出る傷のほうが治りが早い。傷口が見えない深い咬み傷は内部で化膿しやすいから厄介だと、獣医さんが言っていた。どこも咬まれてないといいけど。
そういえば、今は亡き親方さんちゃんも、よくけんかでひっかき傷をこしらえて帰ってきたが、黒猫だから血の色が目立たず、こちらもあまり心配せずにすんだのだ。
さんちゃんは武闘派で、体格も良く、実際強かった。クレ坊は小ぢんまりした学者タイプで、本来けんかには向いていない。それでも責任感が強いから、テリトリーをひとりで守ってがんばっている。
いつも春先にやってくる複数のよそ猫たちが、このところ姿を見せなくなっていたので、猫の往来も自粛かね…と冗談で言っていたけれど、そうとも限らないか。


しばらくうちでおとなしくしていなさいよ。

本日の「いいね!」

Street artist making us smile during the pandemic

アメリカ出身のチョークアーティスト David Zinn の作品。
「サイエンスは問題を解決するための方法で、アートは問題に対処するための方法だ。解決には時間がかかることもある。それまでの間、みんなでなんとかやっていかなきゃならない。何かできないかと僕はいつも探している」

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「ブラキオサウルスのラキ」

2021-05-02 15:22:03 | お知らせ(新刊)

紙芝居です。
『ブラキオサウルスのラキ』(教育画劇)。絵は竹与井かこさん。

年少さん向き恐竜セット7本の中のひとつ。
8場面で、主人公はブラキオサウルスの子どもで、テーマは「食べもの」で…というご依頼でしたので、「ブラキオサウルスのラキちゃんですね」と言ったら、そのまんまタイトルに(笑)。

恐竜といっても、年少さん向きなので、かわいいやつです。ぜんぜんこわくないです。
(だいたい「恐竜」という名称そのものが、必要以上に「恐い」イメージをつくってしまっているのは困ったものだ)

 

そしてこちらが、実物大ラキちゃんのおとうさん!

わたしは何を書くときでも、現場に取材に行くということはあまりしませんが、さすがにブラキオサウルスというものは見たことがなく…近場で見られるとも思っていなかったので、たまたま遭遇したのは、もうほとんど出来上がったあとでした。
これは見てから書くんだったなあ。
(タイムマシンは絶対酔いそうだから乗りたくなかったのよ)
最近の図鑑には動画がついていたりしますが、大きさの感覚や立体の迫力は、自分でそばに行って見上げてみないと、なかなか実感できないものです。

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たんぽぽ時計・その2

2021-05-01 23:12:14 | 日々

青空が似合う。

 

下から見たところ。

 

飛んでいったあと。

 

この季節、山のあちこちに、薄紫色の滝が出現する。ヤマフジだ。
他の木に巻きついてぐいぐいのぼり、日あたりの良い高いところで無数の花房を垂らす。
この写真のフジは、家のすぐ西側の川向うで、樹齢50年くらいのヒノキに這い上がっている。ヤマフジだけでなく、テイカカズラ、キヅタ、サネカズラなど、ありとあらゆる蔓植物が一緒にからんでいるので、ヒノキの姿はほとんど見えないくらいだ。毎年毎年、規模が大きくなり、着実にパワーアップしている。
このあたりの山の大部分はスギやヒノキの植林だが、そのあちこちにフジの滝が見えるということは、植えたっきり、枝打ちや間伐などの手入れが行き届かず放置されているということだ。山桜などは重みで折れてしまうが、ヒノキは折れにくいので、フジにしてみれば賢い選択だったといえる。
しかし、このフジなんか、もうほとんどヒノキのてっぺんまでのぼりついてしまった。近くにこれより高い木はない。あとはどうするんだろうと、この花を見るたびに思う。
フジもマメ科ではあるけれど、「ジャックと豆の木」のように、自立して天をめざすということはしないらしい。

 

ナガミヒナゲシ。むこうはバビアナ。
外来植物として厄介者扱いされているこのヒナゲシ、うちの花壇では適当に抜いたり残したりして、ほどよいアクセントになっている。他のポピーのようにケバケバしていないのが好ましい。バランス的にはもうちょっと増えてくれてもいいくらいだけど、そううまくはいかない。畑のように多肥のところでは、たくましくなりすぎて可愛げがない。

 

 

タニウツギ。逆光で。

 

胡桃(オニグルミ)の葉。

 

家の裏は傾斜が急で、のぼるのが大変なので、Mが階段(というより「足場」ですね)を作ってくれた。これは定期的な草刈りのために必要な管理通路でもある。
その中腹あたりに、クレ坊のお気に入りの場所があって、よく座っている姿が下から見える。
上って行って、このへんかなと思うところに腰をおろしたら、すぐあとからクレも上ってきて、嬉しそうにごろごろいいながら膝にあがりこんだ。

「へえー、ここなんだ」
「そうだよ」
「いいところだね」
「うん。いいでしょう」

人の目から見ると、特に眺めが良いわけでも何でもない。でも、なぜだかしっくりと落ち着く場所だ。
視界はひらけているが、包まれている安心感もある。必要な情報は手に入るが、けっして騒がしくはない。
さすが地質学者クレ、ポイント選びがうまい。

くつろぐ黒の女王。

 

トカゲさん、いないかなあ。

 

朝のうちしばらくはよく晴れていたが、一天にわかにかき曇り、ざーっと降りだした。とても大粒の雨。そのうち雷は鳴るわ、ひょうは降るわで、大荒れの天気となる。
夕方、一時やんだ間に外に出ると、雲だか霧だかが低く低くおりてきて、視界が白っぽくかすんで見えた。巣立ったばかりのヤマガラのひなたちはどうしているかと気になる。


本日の「いいね!」

Cute baby elephant's first steps -and steps on his trunk!

足4本と鼻1本、5本もあるからアタマこんがらがっちゃうの。象の子はたいへんよ。ウィップスネード動物園、UK。

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