閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

睡蓮

2023-06-03 21:39:40 | 日々

6月。モネのカレンダーは「睡蓮」まで来た。
しかし、梅雨入りしたと思ったら、すぐ台風がきて、河川の氾濫に、土砂災害とは。この先が思いやられる。

雨がたくさん降り、風も吹き荒れた。
2日前にコスモスの苗を植え替えたばかりだったので、みんなだめになってしまったかなと、あきらめ半分で見に行ったら、10センチほどのひょろひょろ細いのが、ひとつも倒れもせず元気にしていたので、驚いた。
大きな栗や朴の木は、小枝がちぎれて落ちるほどの風だったのに。

 

桑の実。
先日、何年ぶりかで行ったレストランで、デザートにモッツァレラチーズに地物の蜂蜜をかけたものが出た。黒紫色の果実がのっていて、ラズベリーですかと聞いたら「桑の実です」と。丸々とした大粒の実だった。
わが家では、桑の実はジャムにする以外の使い方をしたことがなかったので、ほう、と思い、帰ってから真似をした。
うちのは山桑だから小さいけれど、なるべく大きいのを選び、軸の部分をはさみでちょんちょんと切り、蜂蜜をからめてしばらく置く。
ありあわせのプレーンヨーグルトにのせると、ジャムとは違うさっぱりした生の食感が楽しめて、なかなか良い。桑の実がすこしだけ採れたときは、お試しを。

 

八重咲どくだみ。

 

ときどき、何になりたいのかわからない子もいますが。

 

紅子さんも見ごろに。
山あじさい系は、こまかい花がぽろぽろ落ちるので、切り花には向かない。

 

地味ながら、色の変化が長く楽しめる<天の川>。

 

えーと、アナタ、誰?

右は、前からいるヒメアジサイ。
左は、その下に知らないうちに生えたもので、背丈40センチくらい。ヒメアジサイがふえたと思ってそのままにしていたところ、花が咲いたら、違うのです。
山あじさい系に見えるけれど、花も葉も、他のどれとも違うのが謎。
真ん中の細かい花は種子ができるから、自然交雑することもあるというけれど…
もしかして、新しい品種ができた?

 

ヒメジョオン。
ハルジオンにくらべて、すっきり涼し気な感じ。

 

山桜のさくらんぼ。
黒く熟したのは、あまり甘くないけど、ほんのりアメリカンチェリーっぽい。ソメイヨシノやオオシマザクラだと、もう一回り大きい。
2個も食べると舌が黒紫に染まってホラーになるので、人に会いそうなときは食べてはいけません。

 

本日のゲスト。

モリーさんのおたまが孵化しました。
枝に卵をみつけてからちょうど1週間。
火鉢組と…


コンテナ組。もうひとつ、亀池組もある。おたま保育園。
ぱらぱらとしか写らないし、動くから数えられないけど、たくさんいます。
全員元気に育ってほしいけど、カエルだらけになったらどうしましょ。

これまで山奥にしかいなかったモリアオガエルが、人家の近くで産卵するようになったのは、ツバメのように人の保護をあてにするようになったからでは、という説を読んだ。進化か。
温暖化で雨が多くなり、両生類の好む湿った環境が人里までひろがってきた…とすれば、あまり喜べないなあ。

 

ついでに、本日のコマちゃん。

こっち向いて歩きながらあくびしないで怖いから!

 

「ふえ~い」

 

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小倉さんと大井さんについて

2023-06-01 22:17:03 | Q&A

2歳坊やのお父さんからご質問をいただきました。

*『いそげ!きゅうきゅうしゃ』31ページの親子と、『はしれ!たくはいびん』30・31ページの親子は同一なのでしょうか? よく似ていて気になっています。

(これは閑猫堂へのご質問ではなく、出版社に寄せられた愛読者カードに書かれていたものです。ときどき編集者さんからまとめてコピーがどっさり送られてくるのですが、個人情報の部分は含まれていないので、直接お返事ができず…すみません。同じ疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思うので、ここに書いておきます)

さて、『いそげ!きゅうきゅうしゃ』の31ページというのは、

これですね。
入院しているおじいちゃんのお見舞いに来たところ。

そして、『はしれ!たくはいびん』の30・31ページは、


おじいちゃんの畑でとれたりんごが宅配便で届いたところ。

あ、そうですね。お父さん、お母さん、男の子、女の子。どう見ても同じ家族。

ですが…ここからが、ちょっとややこしいんだな。
入院しているおじいちゃんの家は、

これ。
おばあちゃんが119番に電話して、ここから救急搬送されたのね。
玄関横の表札には「大井」とあります。

で、りんごのおじいちゃんの家は、

これ。
うしろにりんごの木があって、門柱には「小倉」と。

この2軒の家、くらべて見ると、すごく似てるでしょう。
門の有無とか、こまかい相違はあるけれど。
そして、小倉さんちのおじいちゃんとおばあちゃんは、

こんな感じ。

じつは『たくはいびん』から『きゅうきゅうしゃ』まで12年あいており、その間に同じシリーズで6冊の乗り物絵本を描いています。
メインのストーリーとは別に、あっちの車がこっちにも出てくる、こっちの人があっちにも…という仕掛けが、このシリーズの特徴なのですが、これは文章担当の仕事ではなくて、すべて「絵を描く人」におまかせです。
描く人の頭ん中にはこまかい設定があるらしいのですが、そのときの気分でなんとなく描いちゃうこともあるので、いつどこに何を描いたか、なぜ描いたか、ということが、巻を重ねるうちに、次第にごちゃごちゃになってきましてね…。

『きゅうきゅうしゃ』で搬送される役は、途中まではりんごの「小倉さん」の予定だったんだけど、そうするとここはりんごのとれる北国の町になり、家の周囲の風景も『たくはいびん』と一致させなければならず、他の場面とうまく合わない点が出てきたため、やっぱり別人にしようと、「大井さん」に変更した。
ということだったのではないかしら。
うーん、よくおぼえてないけれど。
その結果として、「小倉さんと大井さんが結婚して男の子と女の子が生まれた」という家族設定になってしまったわけ。
テキトーな作者ですみません。でも、こまかいところまで気にとめていただいて、ほんとにありがとうございます。

<おまけ・その1>
りんごのおじいちゃんが「小倉さん」なのは、取材させてもらった運送会社の創業者にちなんで、だそうです。こたつにクロネコもいるし(笑)。
救急搬送のおじいちゃんが「大井さん」なのは、「おーい、助けてくれー」の「おーい」だって、描いた人が申しております。ほんとかなあ。

 

<おまけ・その2>

同じく偕成社の『ティラノサウルスのはらぺこないちにち』(左)と『トリケラトプスのなんでもないいちにち』(右)の裏表紙。
博物館で恐竜の骨格標本を見ている、この親子も、もしかしたら同じかも。髪型がちょっと違うけど。

 

 

 

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