遠くで光る信号機の
泣き顔見えて笑うなら
深夜の国道突っ切って
世界を濡らす雨のお通り
あなたと交わした約束の意味を思えば
閉じていく夜に 待ったをかけて歌う
泣きながら . . . 本文を読む
分裂した 記憶と 記憶を
再び繋ぎ合わせるとき
発生する白の電流は
あなたの本性を
暴き出す性質を持っている
外は カラカラの空っぽな空間
身じろぎひとつで大風を起こせるほどに
空間と空間が密集している
頭から被った
本能のレースの端っこを
唇で噛んで
世界をゆっくり
ひっくり返した
あなたとふたり
. . . 本文を読む
僕ら 見つめ合った
ふたつのガラス窓越しに
外は 雪が 降っていた
止まらぬ 夏の追い上げに
冬は 困り顔をしていた
このエリアは
冬も 夏も 混ざり合うようにできている
僕の意識の在りようを
真似ているようだ
砂を噛むように
耳に入ってきた
君のヒソヒソ呟く声も
宇宙の彼方で
煙みたく消えた
広げていたね
宇宙の暗さを . . . 本文を読む