水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

閉じる夜の応援歌

2017年09月20日 23時18分53秒 | 詩編
遠くで光る信号機の 泣き顔見えて笑うなら 深夜の国道突っ切って 世界を濡らす雨のお通り あなたと交わした約束の意味を思えば 閉じていく夜に 待ったをかけて歌う 泣きながら . . . 本文を読む

別れと結合の記憶を

2017年09月20日 23時18分00秒 | 詩編
 分裂した 記憶と 記憶を  再び繋ぎ合わせるとき  発生する白の電流は  あなたの本性を  暴き出す性質を持っている  外は カラカラの空っぽな空間  身じろぎひとつで大風を起こせるほどに  空間と空間が密集している  頭から被った  本能のレースの端っこを  唇で噛んで  世界をゆっくり  ひっくり返した   あなたとふたり . . . 本文を読む

透明な眼差し

2017年09月20日 23時15分40秒 | 震災メモ
僕ら 見つめ合った  ふたつのガラス窓越しに    外は 雪が 降っていた  止まらぬ 夏の追い上げに  冬は 困り顔をしていた  このエリアは  冬も 夏も 混ざり合うようにできている  僕の意識の在りようを  真似ているようだ  砂を噛むように  耳に入ってきた  君のヒソヒソ呟く声も  宇宙の彼方で  煙みたく消えた  広げていたね  宇宙の暗さを . . . 本文を読む