幸せの音は
かくのごとし
何かを喪失した瞬間の
キーを落とすような音
神の許可も得ず
深く潜っていった
意識の深層
僕という遥かなる独自性
その奥へと繋がるトンネルを
冷えた鉄路で進んでいく
呼吸をするように
言葉を紙に書きつけて
永遠なんてのに
アクセスする
その向こうに
冷笑する
美しいビーナスの歌声が . . . 本文を読む
皆んなが平和をこいねがうとき
それは皆んなで食卓を囲むとき
湯気たつ白米を箸でつかむとき
意味なく顔を見合わせ笑うとき
すべての想いに人類がアクセスするとき
流す涙と流す汗が太陽のもとで最も尊く
見えるとき、それが僕らの幸せなとき
遠く朝日が昇って
僕らの顔を照らすとき
核融合のパワーは
僕らの手には負えない
あれだけ遠い関係性で
十分なんだと
. . . 本文を読む
両目を閉じて
泣いている
朝が
オレンジを
抱いている
走り続けた
タフな
暗闇が
今日こそ
ゴールテープにたどり着こうと
足掻いている
そんな息急くレースの結末は
終わりのない銀河の子守歌
遠く産声は真空の闇をつんざいて . . . 本文を読む