開け放った窓から吹き込んでくる思想は
僕らの間違った理想を育むように乱吹く
何でもない僕らの懐に滑り込むように
それらは踊って舞って跳ねて花開く
床の間で眠る幼い頃の僕の影が
7月の陽光にかき消されて
いつかの過去を思い出すように
背中を掻いている少年の姿を映し出す
夢果てる音が真夏の空に鳴り響いても
むしろ響きだす蚊子たちの羽音に
じっと耳を澄まして心浮き立たせる子らの . . . 本文を読む
ランボー 「永遠」
彼の感想。
永遠を語る。ことの
幸福。
理性の輝き!
空から青さを引っ剥がすことで、詩人は偉大なことを成し得たと初めて思うのだろう。
目に映る、素直な色を滅却することで、詩人は美しい死を遂げる。僕は、 「日本語でポエムとしての詩 と 亡くなることとしての「死」というワードが、同じ響きを持つことに何らかの暗号を読み取る! 自分が、太陽に化したような昂揚感に . . . 本文を読む
したい
それしたい
あれがしたい
だったら
お前は死体だ
何を言おうと
死にたいとしか聞こえないぞ
君は
三万個の欲望を
飼い馴らす
僕の内部から
漏れ出る欲望が
君の洞窟を汚す
されたい
いまされたい
何を望んでいるのかい?
言葉にならない情動を
暗黒の雄叫びで色付かせる
そう
朝が訪れるまで止まないその芝居を
天から見守る主イエスが . . . 本文を読む
見つからない青の嘘を
明滅する思想と重ね合わせ
見つからない夏の名を
見つけ出す布石と為す
転倒する真夏の思想を
見つけられない合間の沈黙で
点灯する思想の連続に
ひとつの目的を掲げ翔けていく
遂げられない真夏の理想を
僕ら何度も追いかけて
あの雲を奪うように
嘘を撒き散らして
海へと返すのならば
酸素と教祖の共謀を彩る夏が
今年もまたやってくる . . . 本文を読む