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遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

奇妙な落とし物

2020年05月14日 | 故玩館日記

畑の端にあるスモモの木です。

あまりにも大きくなりすぎたので、2年前、8割がた伐採しました。太い幹は切れないので、そのうち枯れて朽ちるだろうとの算段でした。

 

ところが、枯れるどころか、新しい枝をどんどん伸ばし、びっしりと実をつけています。

すごい生命力です。

 

この手の木には、毛虫がつきもの。

20匹ほど退治しました。

 

ふと下を見ると・・・・

白いビニールホースがあるではありませんか。

この場所は、雨が激しく降ると、すぐに小川が増水し、水が引いた後、流れてきた物がこんな感じで残ります。

 

近寄ってみると・・・

ビニールではなく、蛇の抜け殻でした。

 

長いです。相当の大物。

頭、尻尾が見あたりませんが、ゆうに1mはこえています。

おそらく、1m20‐30㎝の大蛇でしょう。

かつては、うじゃうじゃいた蛇も、最近ではめったに見かけません。今年は、蛇の当たり年か?

 

蛇の抜け殻を財布に入れておくと金が貯まるとか。ネット通販でも蛇殻を売っています。

ダメもとで、これまで数回試してみましたが、財布の中は軽いままでした(^^;

あたりには、何やら生臭い匂いもたちこめていて、本体はまだ近くにいるかもしれません。

長居は無用。

蛇の落し物はそのままにして、道路側へ退散しました。

 

で、道路(中山道)脇の草むらをふと見ると、何かがあります。

 

拾い上げてみると、これは古伊万里のはぐれ。

 

幕末頃の奈良茶碗の蓋でした。

どうしてこんなところにポツンと落ちていたのでしょうか。

もちろん私の物ではありません。

近くの誰かが?

こんな田舎に、幕末とはいえ、古伊万里の茶碗で茶漬けを味わう粋人がいるはずもありません(^^;

 

蛇殻と茶碗の蓋。

奇妙な落とし物を2つも見つけた不思議な一日でした。

 

 


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
巳も蓋もあったと言う事? (自閑)
2020-05-14 10:14:07
巳も蓋もあったと言う事ですね。(笑)
しかし、蛇の抜け殻が落ちていたり、古伊万里が道路に落ちているというのも珍しい体験ですね。
小生も自宅隔離運動不足解消の3密忌避散歩の際には、道路脇も見て歩くことにします。
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Unknown (soratomina)
2020-05-14 11:09:26
おはようございます 物を大切にしてくれる方だと思った蛇の落とし物でしょうか そんな予感がします
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自閑さんへ (遅生)
2020-05-14 11:11:31
なるほど、巳も蓋もある、ですね(^.^)

ただ、巳の身は御免こうむりたいです。
山間の一部の地域では、今でも、マムシの生身を珍重する所がありますが、寄生虫が怖いです。筋肉の中に入ります。駆除の薬は日本にはなく、東南アジアから取り寄せねばならないそうです。

古伊万里の方は、蓋だけでなく、本体も欲しいですね(^.^)
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soratominaさんへ (遅生)
2020-05-14 11:18:09
コメント、ありがとうございます。

抜け殻の主が、どんなヘビさんなのかわかりませんが、白ヘビなら神様の使いとか。縁起が良いとされていますね。

次回は、幕末の伊万里ではなく、江戸前期の初期伊万里か古九谷を落としていって欲しいです(^_^)
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幸先良さそう (みこと)
2020-05-14 12:13:27
縁起が良さそうなものが1日に2つも!
これはもう「コロナに負けるな」シリーズで世間を励まして下さったご利益でしょう。

抜け殻はともかく、古伊万里がいつから落ちていたのか気になります。幕末から、1世紀半以上
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みことさんへ (遅生)
2020-05-14 12:25:05
古伊万里、割れ物ですから、100年も無事ではありえないです。
最近、誰かが落としていったのだと思います。

落とす場所も考えたのかな?
次回は、もっと良い物を落としていって欲しいですね(^_^)
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Unknown (tkgmzt2902)
2020-05-14 14:57:35
すごいですねー。茶碗の蓋をみて、即座に時代と場所を当てる!
きっと私みたいな価値のわからない人が捨ててのでしょうね。
世の中には、そんな風に見捨てられているものが転がっているでしょうね。

巻き取り式の我が家のホース、強度補強の繊維の柄が丁度蛇みたいです(。>д<)
使う度にゾワッときます。死ぬまで馴染めません。
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遅生さんへ (Dr.K)
2020-05-14 15:24:16
↑ のコメントの「巳も蓋もあった」は秀逸ですね!

私も蛇は嫌いです(><)
でも、もぬけの殻と知れば、大胆になれるかも、、、(笑)。
しかし、長居は禁物ですよね。本体が戻ってくる可能性が大ですものね!

今度は、「なんだ、こんな汚いものを」ということで、初期伊万里を捨てていってくれる方がいるかもしれませんね(^-^;
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tkgmzt2902さんへ (遅生)
2020-05-14 16:33:38
この蛇殻、本当にホースにそっくりなのですよ。案がないと、一見しただけではわかりません。私も、どうしてここにホースがあるのか、しばらく考えました(^^;

まー、市場的にはそんなに価値のある物ではありません。なぜか、伊万里の飯茶碗はずっと安価です。
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Dr.Kさんへ (遅生)
2020-05-14 16:42:19
私も、「巳も蓋もあった」は秀逸だと思います。「巳も蓋もない」コメントばかりしていて、反省することしきりです(^^;

本当に蛇は少なくなりました。蛙やネズミが減ったからですね。昔は、よく、蛇に睨まれた蛙、に遭遇しました。追いかけられている時はやかましくゲコゲコなくのですが、絶体絶命になると声が出ないのです。

古九谷(色釉が剝脱していてもOK)の落とし物に出会えるまで、道端をうろつきます(^.^)
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