遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

嗤うアフリカ 4.万博?バランス男

2019年07月30日 | 面白グッズ

アフリカの木彫です。

少し風化が見られます。

一本の曲がった木から彫られています。

   52X34cm、重さ 1.3kg。

 

 

風格のある男の顔です。

 

手足もきちんと彫ってあります。

 

他の部分もそれなりに(^-^;)

 

後ろ側も手抜きがない。

 

台座がポイントです。

絶妙な角度なのです。

 

 

なぜかというと・・・

 

 

独り立ちするのです。

少々滑稽な格好ですが、正直な人のようです。

 

この木彫、愛知万博のアフリカ館の展示品だというふれこみでした。

真偽のほどは不明です、骨董屋の言うことですから(^-^;)


朴訥とした表情に惹かれたのですから、真贋は窓の外。

名付けて、「バランス男」、ゆらゆらしながらも立ってます。

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嗤うアフリカ 3.ドゴン族の穀物庫扉

2019年07月28日 | 面白グッズ

 西アフリカ、マリ共和国、ドゴン族の穀物庫の扉です。

ドゴン族は、人口約25万人、バンディアガラの断崖と呼ばれる乾燥地帯に居住する人たちです。

断崖の上の大地や下の平原にひっそりと住んでいます。争いを好まない彼らは、宗教的迫害や奴隷狩りから逃れ、このような場所で、外部との接触を断ちながら暮らしてきたので、独特の文化が発達しました。

仮面や家具などの木彫にも、非常に味わいのあるものが多く、アフリカを代表する木彫文化だと言ってよいでしょう。

その中でも、穀物庫の扉は、代表的な品です。穀物庫は、筒型の手造り土蔵で、その上部にこの扉が取り付けられています。


      大きさ、44x67x6.5㎝、重さ、4kg。

穀物庫の扉としては、大型の部類です。

堅くて重い木からできています。

 

 

かなり分厚い木(8㎝以上)から彫り出されています。

 

 

裏面。3枚の板を合わせていることがわかります。

 

下部と上部に横木をあて、手造りの鉄金具でしっかりと接合しています。この鉄釘も味わいが深く、全体と調和しています。

 

 

扉は、ロックできるようになっています。

このドアロックの部分は別に作られ、金具で接合されています。ドアロック部分も独特の彫りがなされているので、この部分だけ売られることもあります。

 

扉の彫刻を上から見ていくと

 仮面(カナガ仮面、葬儀の仮面舞踏に使われる)をつけた男たちが、2人の男性に挟まれています。

 

 女性を表しているのでしょう。

 

 男たちとウサギ?の仮面をつけた人物。

 

最下部には、なにやら物語の場面が彫られています。

 

 

これは、ヘビ?

 ドゴン族は、独特の世界観、宇宙観をもっていて、それがこの扉にも反映されています。扉の彫刻は、彼らの社会に伝わる神話を表していると考えられます。また、様々な災いから自分たちをから守るため、動物や人をモチーフとした精霊の装飾を施したとも言われています。

 

ヨーロッパやアメリカでは、アフリカの彫刻は人気が高く、コレクターも多くいます。日本では、20年程前、多数のアフリカ彫刻が招来された時期があり、価格も高騰しましたが、その後は落ちついています。

ドゴン族の穀物庫扉は、デザイン的にすぐれていて、壁掛けなどに適しているため人気が高く、バイヤーによって数多くの品が西欧諸国へ渡りました。その結果、ドゴン族の穀物庫の扉の多くが、廃材のアルミサッシなどに変ったと言われています。

なんともやりきれない話ですが、私も一枚持っているのです。

嗤うアフリカ! 嗤われているのは私たちなのかもしれません。

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ものぐさ有機農業・大量の大葉から「ごはんの友」

2019年07月25日 | ものぐさ有機農業

タマネギの収穫した場所、その後、自然生えの大葉が急速に茂ってきました。

ウリのツルも行き場を失なっています。

この大量の大葉をなんとかしなければ。

 

枝の一部を採ってきて、葉だけにしました。

洗ってザっと乾燥。700gくらいあります。

 

大葉をたくさん使って何かできないか、ネットのレシピを探ってみると、佃煮がよいということになりました。

ネットのレシピを参考にして、試行錯誤を繰り返し、やっと、満足のいく品ができました。

題して、「ごはんの友 Ver.4」です(4度目の正直(^-^;)

 

先ほどの大葉を、ザっと刻みます。

 

フライパンで処理できる量は、大葉300gくらいです。この量を基に、以下の操作を行います。

油大さじ10をフライパンにいれ、刻み大葉300gを加えながら、中火で炒めます。大葉の嵩は、10分の1~20分の1に減ります。


チリメンンジャコ100gを加え、さらに加熱します。

 

煮汁を用意します。分量は以下(すべて大さじ)。

砂糖10、しょうゆ7、みりん5、酒5、味噌3。

味噌を入れるのがミソ(Ver.4)。やっぱ、チューブチホウは味噌やがね(^-^;)

 

フライパンに合わせ汁を入れ、ひたすら煮詰めます。

ネットレシピでは、これで完成なのですが、このままでは何か物足りないのです。こどものお弁当にはピッタリですが、年輪を重ねすぎたわれわれには(^-^;)

で、ここからが最も重要。ネットレシピと大きく異なるところです。Ver.4です。


香辛料を加えていきます。

唐辛子や山椒は、生のものがあればさらによい。

 

軽く熱をかけながら、少しずつ、慎重に加えていきます。特に、柚子こしょうは効きます。好みの味に仕上げてください。

 

最後に、たっぷりとゴマをふります。

 

瓶に入れれば、出来上がり。

「ごはんの友 Ver.4」は、大変好評です。

 

今回処理した大葉、畑全体の50分の1くらいにしかすぎません。全部はとても無理。

ということで、畑の大葉は、いさぎよく、すべて取り去りました。

すると、待ってましたとばかりに、ウリのツルが・・・・お盆の頃には、収穫ができそうです。

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嗤うアフリカ 2.ブワ族の仮面

2019年07月23日 | 古面

季節はずれに、紫モクレンの花が咲きました。葉の中に埋もれそう。

本来は、3月初めには満開になるはず。

ところが、蕾の状態で、片っ端から横取りしていく花盗人が出現。

花盗人は誰https://blog.goo.ne.jp/chisei/e/246a31c4cbbdd60ad56a5b1f85b5dfd4

あれだけ沢山いたヒヨドリやムクドリ、さっぱり見かけません。どこへ行ったのでしょうか。おかげで、やっと、紫モクレンの花が咲きました。それも、2輪だけ。紫モクレン、やっぱり、葉の出る前に咲き誇って、冬の終わりを知らせてくれる花なのですね。

 

さて、久しぶりに仮面です。

世界中には、多種多様な面があります。特に多いのは、日本・東南アジア、ヨーロッパ、オセアニア、アフリカです。

私が収集しているのは、主に、日本の木彫、土俗面なのですが、その他の面もボツボツと。

今回は、西アフリカ、ブルキナファソ・ブワ族の仮面です。

アフリカには、非常に多くの仮面がありますが、部族ごとに特徴が大きく異なっているので、日本の面に比べれば特定は容易です。

          43x37x6cm

 軽く彫り込んだ部分を白、残った所を黒に彩色してあります。

 

  逆さにしても、同じような感じ。

 

裏側もしっかり作られていて、顔に固定できるようになっています。

 

なんとも面白い顔です。フクロウを表しています。 

フクロウグッズは世界中で人気があります。

アフリカでは、鳥は人間界と超自然界とのメッセンジャーと考えられているので、儀式や祭祀で用いられるのでしょう。

それにしても、このマンガチックなデザインはどこから生まれたのでしょうか。見方によっては、とてもシュール。

ピカソやマティスが収集していたのも肯けます。

芹澤銈介にならって、暖簾にしてみるのも一興でしょうか。           

 

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嗤うアフリカ 1.人間まな板

2019年07月21日 | 面白グッズ


アフリカのまな板というふれこみで購入した品です。

ちょっとオカルト的な感じもしますが、手抜きのない彫りです。

大きさ、19x40x3.5㎝、アフリカの木製品特有の堅くて重い木でできています。重さ2kg。

 

 

裏側は、こんな感じ。

 

結構迫力のある顔です。

黒目の配置が不気味。

 

 

横顔は、安らかにも見えます。

 

 

実用に耐えうるかどうか、試してみることに・・・・

 

ちょっと、ギョッとしますが・・・

 

まな板部分をよく見ると、使い込んだように見える傷痕は、それらしく彫り込んだものであることがわかります。


ということは、何とも奇妙な人間まな板ですが、実用品ではなく、オブジェ? それとも、土産物?

 

 

 

 

 

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