遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

竹花入れ ⑧『蹲花活け』

2022年12月31日 | 花道具

先回の品と同じ所にうずくまっていた品です。

口径(長)14.1㎝、口径(短) 12.3㎝、底径(長) 14.9㎝、底径(短) 12.0㎝ 、高 26.8㎝。明治。

これまでの品とは打って変わって、ずんぐりした形の花活けです。

背面に穴があるので、掛花生けでしょう。

口の開け方からすると、この品は、以前に紹介した「輪無二重切」と思われます。

 

相当に虫が食っています。

しかも、よく見ると落とし(銅の内張)がありません。

これは、まだ作りかけの品なのですね。

いずれ気が向いたら、適当な落とし(ペットボトル切?(^^;)を作り、庭の花でも挿しましょう。

とりあえず今日は、名前だけでも付けたいと思います。

ずんぐり型なので「達磨花活け」? 

いやむしろ、格好をつけて、「蹲竹花活け」!!(信楽の蹲など望むべくもないのでせめて竹で(^.^))

 

 

 

 

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竹花入れ⑦ 『大花生け』

2022年12月29日 | 花道具

竹花入れも一段落ところが、ところが、年末になり、大掃除を仰せつかって納戸を開けたところ、この品が掃除道具の間に鎮座しておられました。

高 55.3㎝、底径(最大) 18.7㎝、口径(最大) 11.4㎝、重 2.0㎏。明治―大正。

先に紹介した巨大竹花生けとよく似ています。

高 73.7㎝、底径(最大) 25.2㎝、口径(最大) 16.7㎝、重 3.75㎏。明治―大正。

今回の品は、先日の物より一回り以上小さいです。なので、名称を、『大花活け』としました(^^;

竹の風格や味わいは、先の巨大花活けと遜色ありません。

今回の品の特徴はその形です。基本的には先の品と同じく、2つの口が開いています。しかし、今回の品では、二つの花入れ部分が上側が非常に大きく、下側が小さいのです。

 

こんなに異なった大きさの口、特に下側にどうやって花を入れたらいいのでしょうか。上と下とで使い分けがありそうですが、私には全くわかりません(^^;

 

ということですので、今回も花はパス。かわりに、その肢体を眺めて遊ぶより外ありません。

何か言いたげな・・・・

しかし、誰も聞いてくれないので

寂しそう(^.^)

 

 

 

 

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原三渓作『茶杓 玉くし笥』

2022年12月27日 | はぐれ茶道具

竹の物といえば、以前、小堀宗慶作、浮雲乃茶杓を紹介しました。

同じ棚をごそごそしていたら、もう一つ出てきました。

原三渓作の茶杓です。

茶杓入れ:長 20.9㎝。茶杓:長 17.0㎝。明治―昭和。 

原三渓(慶応4(1868)年ー 昭和14(1939)年):本名、富太郎、岐阜県生。旧姓、青木。原家に養子に入り、生糸貿易や製糸業で財をなす。美術に造詣が深く、横浜に三渓園を作った。

彼は、本業の傍ら、古美術蒐集や若手画家の支援を行うと同時に、自らも書画や茶を嗜んだ風流人でもありました。

以前紹介した、小堀宗明『浮雲乃茶杓』と並べてみました。

小堀宗明の品はずいぶん細身であることがわかります。手で持った感じも、両者、大分違います。

宗明の品は一捻りしてあり、さすがと思わせます。一方、三渓の茶杓は朴訥としていて、素直な感じです。

プロとアマの立場の違いか、それとも人となり?

 

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竹蓋置

2022年12月25日 | はぐれ茶道具

しばらく、竹の花生けを紹介してきました。一段落ついた所で、竹の在庫一掃といきたいのですが、もう、まとまっては見当たりません。

で、その辺に目につく物を何でもかんでも。

径(最大) 4.7cm、高 5.5㎝。明治ー昭和。

茶道具の一つでしょう。子供の頃からその辺に転がってました(^^;

今の品でないことは確かですが、はっきりとした時代はわかりません。

星形に開けた穴がオシャレ。

切り口断面に入った放射状の白模様も面白い。

こんな具合に使うのでしょうか(あてずっぽ(^^;)

今出来の蓋置もなぜか一緒にありました。

これだと、こんな具合?

使い分けがあるのでしょうか。好みの問題なら、古い物好きの遅生としては、竹を選びます(^.^)

いずれにしろ、茶の嗜みが無い人間には、価値不明。朱漆で花押でも書いてあれば、それなりの物かとも思うのですが・・・

でも、小さくてかわいいので、

座辺の友としてはピッタリかと(^.^)

 

 

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くるり、砧にふられ、足踏みで黒豆脱穀

2022年12月23日 | ものぐさ有機農業

今年はカボチャが豊作でした。昨日は、30個ばかりできたうち、残った5個の一つを食べ、その後、柚子風呂に入り、英気を養いました。

で、今日は寒いし、休農日にしてゆっくりブログの整理でもと思っていました。ところが、畑に、黒大豆が残っているのを思い出したのです。

あわてて、鞘を回収。

わずか、これだけです。

大豆も、早生や中生は比較的栽培は容易なのですが、晩生はいつもツルボケになって失敗です。種蒔きの時期が非常に難しいですね。ここ5年程は、山形特産の秘伝豆を何とか栽培したいといろいろやってきたのですが、ダメでした。諦めました。代わりに、黒大豆を蒔いたところ、うまくいきました。一畝だけ試験的に蒔いたので、それほどの量はなく、ほとんど、若いうちに収穫し、うで豆(枝豆のこの辺の呼び名、多分茹で豆がなまったもの(^^;)で食べてしまいました。来年用の種分だけ株を残してあったのです。

さあ、どうやって、豆を取り出そうか?

以前、そこそこの量の大豆を作っていた時に、いろいろとやってみました。

まず考え付いたのが、野球のバット。これは全然ダメでした。鞘の山に、バットの打面を当てるのが難しい。バットの先だけで打つことになってしまい、効率悪し。

次に浮かんだのが、砧です。

おお、これはいけそう。

でやってみると問題が・・・・

そうです、座らないとうまく打てないのです。

これはツライ。

そこで登場したのが、「くるり」です。唐棹(からさ)、唐竿、連枷ともよばれ、木や竹の先に取りつけた棒や板を回転させて、豆、麦、稲などを打って脱穀する道具です 

長さ 120ー188cm。明治?

重い木の棒を竹で挟み、「くるり」と回るようになっています。

竹の元を手にとって、ぐるっと遠心力で木の棒を回して穀物を叩きます。

これならば、砧のように座らなくても、立ったまま作業ができます。力も入れやすい。

しかし、実際にやってみると、そう簡単ではありませんでした。竹の先に付いた重い棒を振り回すのですから、力だけではなく、コツが要ります。回して打ち、回して打ち・・・・これをスムーズに連続して行えるようになるには年季が必要です。それに、結構、危険です。すぐに使いこなせる代物ではありません(^^;

今回は、豆の量も少ないし・・・そうだ、知人がやっている足踏み!!

早速長靴を履き、前後左右、足踏み行進をしました。飽きてきたら、ツィスト。ダイエットも兼ねますね(^.^)

ものの十分間も有酸素運動したら、もうほとんど豆ははずれました。

箕に移して、ゆさゆさと選別。

何とか、来年用の種がとれました(^.^)

 

 

 

 

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