「一年に一度くらい、人のために走ってみませんか!」とのキャッチコピーに誘われ、参加を決めた「第21回京都チャリティ・ファンラン大会」は、6月3日、京都国際会館近くの宝ヶ池周回コース(一周3キロ)で開催された。
入梅直前のこの時期、高温多湿で走る条件は良くないが、大会名の通りタイムを競うのではなく、収益金は各種ボランティア団体の活動資金にまわる。大会スタッフも日頃ボランティア活動に従事する人たちの手作り大会なので、運営面の不備はやむを得ない。それでも、活動に共感する人が毎年、増え続けている。今回は、過去最高の約1,400名のランナーが参加し、協賛金も300万円を超えた。
私と妻は、ハーフの部にエントリー。目標は、5周(約15キロ)で、余力があれば完走するつもりだったが、予期せぬトラブルで最悪の結果に終わった。スタート後、1キロ過ぎの表示板でタイムをチェックすると5分40秒。ペースが速すぎると思い、歩を緩めた途端、前走者との間合いが狂い、石につまずき転倒した。両手のひらと左ひざを擦りむいたが、気が張っていたこともあり、気遣う他ランナーに「大丈夫」と答えそのままレースを続けた。4週目に差し掛かる頃から、左足のつま先に激痛が走り、左腰が悲鳴をあげ出した。痛みに耐えきれなくなり、先行する妻に折り返し地点で、NGのサインを送り、5週でギブアップした。
走るのを止めた途端、全身に痛みを感じ出した。左足薬指から流れ出た血がシューズの表面に、にじみ出ていた。左太ももの出血はどす黒く乾き、パンツにへばりついており、上腕、膝下など、擦り傷だらけだった。また、両手のひらに埋まった小石が、血豆と一緒に黒い塊となっていたのには青ざめた。歩行すら満足に出来ず、病院で治療を受ける羽目になった。早めにリタイアしていれば、これ程、重症にならずに済んだのにと反省しきりである。