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時悠人chosan流処世術

★安倍総理のDNA

2015-07-17 16:20:52 | 日記・エッセイ・コラム
 安倍総理は、新国立競技場のデザイン見直しに、ようやく重い腰を上げた。世論の厳しい批判に抗し切れずと言ったところだが、本音は、別。

 内閣支持率は、安保法案の強行採決で、不支持が支持を上回った。これ以上、国民の不評を買ったのでは、来年の参議院選挙に影響するとの判断が働いたのは疑いようが無い。

 さて、理由は何であれ、見直しは歓迎だ。しかし、安倍総理や文科大臣、麻生財務相、或いは、森元総理等々、関係者のこれまでの発言をタイムラインで追うと、実に滑稽で無責任極まりない。しかし、国民の声が届いたと視点を変えれば、結果を歓迎したい。

 いずれにせよ、新国立競技場のデザインの特徴は、2本のキールアーチ。安倍内閣の支持率に重く圧し掛かっているさまは、象徴的で面白い。

 1本は、「安保法案」、もう1本は、「競技場の建設費用」だ。その1本は、見直して軽くなる可能性が出て来たが、もう1本の「安保法案」は、譲歩する気配はなく、バランスを欠きそうだ。

 それもそのはず、安倍総理のDNAは、「昭和の妖怪」と呼ばれた祖父「岸信介」。くしくも、安保法案が衆院を通過した7月16日は、55年前、岸内閣が総辞職した日だった。

 「岸信介」という字を分析すれば、傲・不・狷」となる。安倍総理が、国民の声より、祖父の無念を晴らす幻想に酔うのも、DNAの為せるわざか。