プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★第43回釧路湿原マラソン~レース編②~

2015-07-30 15:43:26 | スポーツ
 川内選手が、ゴール後、私の真横で見せた表情には、全力を出し切った人に共通する安らかさがあった。

 それに引き換え、中途半端な走りに終始したのが恥ずかしかったが、私の場合、「集団の中で孤独を楽しむ」ことが魅力なので、悲壮な思いで走る位なら、やめた方が無難だと思い直した。

 ただ、ここ数年、悔しい思いをしている事が一つだけある。それは、レースの途中で、「大丈夫ですか?」、「痛くないですか?」、或いは、「無理しないでください」と声を掛けられること。

 病気の後遺症で、足を引きずるようなフォームになってしまい、傍から見れば、苦しい走り方に映る。労わりの言葉が、逆に気にさわるが、出来る限り、手を挙げて「大丈夫です」と応えるように心掛けている。

 しかし、今までにないショックだったのは、7㎞地点でペースがガクンと落ち、うつむき加減で走っていた時、後続ランナーから、「競歩ですか?」と、声を掛けられたことだった。

 顔を上げると、日焼け止めクリームをベタベタ塗りたくったおばさんが、「速いですねぇ!」と言って、すり抜けて行った。追い上げて文句の一つも言いたかったが、限界に近い状態で悔しい思いがこみ上げてきた。

 レース後、妻に、「ゼッケンの横に、大丈夫と書いて走ろうかな」と愚痴ったが、自己嫌悪に陥った。
★第42回釧路湿原マラソン
 7月27日、レース当日の朝、前夜の雨があがる幸運に恵まれ、午前9時現在の気象条件は、微風、気温19.2度、湿度90%。湿度が高いことを除けば、昨年・一昨年の猛暑よりもはるかに恵ま...