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時悠人chosan流処世術

★瀬名温泉(後編):祝い酒

2019-04-14 08:42:49 | 日記・エッセイ・コラム
 客に、自分が飲んだことのないお酒を勧めるのは、無責任に思えるが、これには事情があった。

 村上市とゆかりのある雅子妃殿下が、5月に皇后陛下になられる祝意と、「〆張鶴」の蔵元宮尾酒造の創業200年記念として、4月2日に新発売したばかりの特別な純米大吟醸酒で、私たちが最初のゲストになった。

 雅子妃殿下は東京生まれだが、実家は村上市で、祖先は村上藩士の家柄なので、蔵元が、二重の慶びとして仕込んだ逸品で、豊潤なワインのような甘い香りが口の中に広がり、料理の味を引き立たせた。

 もう一つの蔵元が、同じ趣旨で純米吟醸『雪花光 大洋盛』を本数限定で新発売するのは4月19日。両方が出回っていたら、迷うところだったので、幸運だった。
それとも、味比べのチャンスを逸したから不運?

 美味い料理と人の心に酔った村上の夜だった。