新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長は、常に的確な見解を述べつつ、関係者への配慮も忘れぬ「気配りの人」で、強靭な精神力の持ち主だ。
その会長が、オリンピックを開催する状況にはないことを指摘したうえで、開催に踏み切るなら、国民に対して、その理由を明確に説明することが重要だという認識を示した。
翻って考えれば、政府が、新型コロナ対策について、明確なビジョンや説明を欠いたまま、「後追い政策」に終始してきたツケが、ここへきて、一気に噴出した気がしてならない。
合意形成は、総論では容易だが、各論となる対策は、利害相反する人が対立する宿命にある。失敗する原因は、ボタムアップを欠くからで、コロナに対する国民の不安を払拭できないことに尽きる。
その会長が、オリンピックを開催する状況にはないことを指摘したうえで、開催に踏み切るなら、国民に対して、その理由を明確に説明することが重要だという認識を示した。
翻って考えれば、政府が、新型コロナ対策について、明確なビジョンや説明を欠いたまま、「後追い政策」に終始してきたツケが、ここへきて、一気に噴出した気がしてならない。
合意形成は、総論では容易だが、各論となる対策は、利害相反する人が対立する宿命にある。失敗する原因は、ボタムアップを欠くからで、コロナに対する国民の不安を払拭できないことに尽きる。