プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★自民党総裁選の茶番

2007-09-20 09:10:19 | 日記・エッセイ・コラム

 「言うまいと思えど今日も総裁選」のニュースばかり。連日、各メディアは、二人の候補を追い続け、詳細な比較分析を報道し続けているが、その持つ意味合いが分からない。

 一日3億円要すると言われる国会運営経費だが、2週間も政治空白を作って党の領袖を決するというのは、国民を軽視した横暴以外の何ものでもない。街頭演説にいたっては、投票資格のない市民に何を訴え、その声をどう活かしたいのか??だ。

 言ってみれば、自民党に吹いている逆風を沈静化するための時間稼ぎに、総裁選を利用した広宣活動に過ぎない。その証拠に、臨時総理を置かないで、閣議も開かず、決裁事項は山積みのはず。「政治に空白・停滞は許されない」とは、政治家の常套文句だが、何故かマスコミも一切触れない。

 きのう開かれた、外国特派員協会での両候補のスピーチを聴いた後の、各国記者の反応の方がはるかに客観的に分析していた気がする。「何もしなければ、何も問題を起こさない。今の日本のトップに期待されているのはその姿勢だ」とのコメントを、皮肉ととるか、言いえて妙ととるか、政治家の見識が問われている。


★暑さ寒さも彼岸まで?

2007-09-19 09:25:14 | 日記・エッセイ・コラム

 ここ数日間、最高気温が33度から35度を記録し、夏に逆戻りしたかのような厳しい残暑が続いている。

 それでも、最低気温だけは25度を下回り、朝夕の風はいくぶん涼を増したと喜んでいたら、太平洋側や東北地方で、大雨とのニュース。沖縄では、台風シーズン。毎年、この時期になると、宮古島に移住した知人の安否が気になる。

 さて、今度の日曜日に開催される「健民トリムマラソン」大会に、締め切り後だったが、事務局にお願いし参加することにした。犀川河川敷を走る手作りの小規模大会で、20キロの部にエントリー。目標タイムを2時間10分から15分程度において、完走を目指したい。

 今年、故障と暑さにかまけて、15キロ以上を走ったことがないだけに、長い距離を走りこむ良い機会だ。当日の気象条件が良くなるように祈りつつ、”暑さ寒さも彼岸まで”とつぶやいている。


★老いてこそ、なお!

2007-09-17 10:06:05 | 日記・エッセイ・コラム

 日本で正月を過ごす予定の次女からメールが届いた。一ヶ月間も滞在するので、異国文化を体験したい同行者の相手をするのも、何かと気苦労が多くなりそうだ。

 去年、初来日した夫君は、我々夫婦に刺激され、ダイエット目的でジョギングを始めた。彼は、元ラグビー選手だけあって、汗をかくことが大好き人間で、毎日のようにランニングに精出している様子。大好きなビールを止めたおかげで、120キロあった体重が、今は80キロ台にまでスリムになり、友人から別人と見間違えられるとか。

 滞在中、一緒にマラソン大会に出たいというので、旅行を兼ねて、雪の無い地方へ参戦することにした。大阪在住時代、2度出場した「門真」、或いは、成人式イベントとして併催される「枚方」のロードレースを、行事予定に盛り込むことにした。

 二人とも初レースだが、それぞれハーフと10キロにエントリーしたいという。初めてのレースなら短いほうが無難だと思うのだが、挑戦された以上、断るわけにはいかない。私はハーフ、妻は10キロに付き合うことにした。凋落一途の60代と30代が競い合っても詮無い話だが、気持ちだけは老け込みたくないと願う「敬老の日」である。


★自民党総裁選に見る保身術

2007-09-16 09:42:37 | 日記・エッセイ・コラム

 誰が名付けたか「小泉チルドレン」。ポスト安倍候補に、小泉元首相の再登板を懇願して署名活動に血道を上げた。嗅覚が発達したライオン宰相は、自らの政策に陰りが見え始めた途端、職務を投げ出したために子供達は、路頭に迷った。

 小泉路線を継承した後任には、戦後処理を担当する能力が無かったのも、子供達には目算外だったに違いない。次の内閣が誕生し、国民の信を問うために解散・総選挙になろうものなら、間違いなく落選するチルドレン達が、強力な後ろ盾探しに奔走する気持ちが痛いほど伝わってくる。

 小泉劇場ならぬ激情で誕生したバブル議員は、泡と消えるのがバブルの宿命。政治家としての自らの成果を示し、選挙を戦うことが彼らの責任だ。もはや、過去の人となった小泉さんが、おめおめと表舞台に顔を出せるはずもない。

 それよりも、この総裁選で、約2週間の国会空白を生じた責任は誰が負うのか?激情宰相の女房役から開放され、本来のユーモアと柔和さを取り戻した福田候補。「緊急事態だから」と決意したというが、それは自民党の緊急事態であって、国民の為ではない。外国から笑いものにされた今回のドタバタ劇。どちらが総裁になっても、民意を大切にした政策遂行だけは忘れないで欲しい。


★主治医の独立

2007-09-15 10:09:09 | 日記・エッセイ・コラム

 耐糖検査と合併症予防のため、定期的に病院通いを始めてやがて6年。昨日、診察が終わったあと、主治医から「病院を辞めて、11月にクリニックを開業する」と告げられた。

 「おめでとうございます」とは言ったが、内心、複雑な思いだった。6年前、旅先で脳炎に倒れ、意識不明のままICUで5日間集中治療後、一般病棟で約1ヶ月間入院。九死に一生を得て、国際線を車椅子で搬送され帰国し、金沢の病院を訪ねた時、自力歩行すら出来ない状態だった。窓口担当者は、ハンガリー語の診断書が解読出来ず、診察を断られた。が、たまたま通りかかった今の主治医に救われたのだ。治療経過が分からないまま、症状が「敗血症」と酷似しているとして、新たな病名を貰って入院した。

 退院後も、一貫して診て貰っていただけに、先生が独立することは心の支えを失うようで、憂鬱な気持ちで帰宅した。落胆している私の目の前に、妻が名詞を差し出した。テーブルの上に投げ出した先生から貰った名詞だ。裏面の地図を見ると、今の病院からそれ程遠くなく、我が家からでもせいぜい2キロの近さだった。

 先生からは、「継続して、私でよければ」と口ごもりながらも、「次回の診察時(10月)までに、どうするか決めておいて下さい」と言われていた。総合病院と診療所との違いはあるが、待ち時間が長くて診察時間が短い大病院よりも、自分の体を熟知している主治医の人柄を信じて、転院を決めた。