ソマリアの海賊

2009-03-16 12:11:41 | 日常
東京新聞2009年1月19日 朝刊に堤未果さんが
「海賊の正体」という題でコラムを書かれていました。

(以下引用)
ソマリア海域の海賊事件が急増し、国際海事局が各国に
協力を呼びかけている。海上自衛隊派遣の議論が高まる中で
ふと思う。そもそもこの「海賊」とは何者なのだろう?
UNEP(国連環境計画)の職員ニック・ナトール氏は英紙の
インタービューで、1990年代初めに欧米の大企業がソマリア
の政治家・軍幹部と交わした廃棄物投棄協定について指摘する。
 内容はそれらの企業が今後ソマリア地域沿岸に産業廃棄物を
投棄することを認めるというものだ。その後、放射性物質に汚染
された地域住民数万人が発病。国連が調査した結果、有害化学
物質によるものであることが明らかになった。海域を汚染する
外国企業に生活手段を奪われ、いくら訴えても動かない国連に
見切りをつけたソマリア漁民は自ら武器をとり、やがて「海賊」
と呼ばれるようになったという。
(引用終わり)


このコラムを受けて、コロ子なりに後追いしてみました。

アルジャジーラに記事があったので、読んでみると....

・ソマリア海域に投棄されたものは?
ウラニウム放射性廃棄物、鉛、カドミウムや水銀などの重金属、
産業廃棄物や医療廃棄物まで、「何でもあり」という感じです。

・ゴミ処理コスト
有害ゴミを処理するのにヨーロッパだと1トンにつき$1000くらい
かかるのですが、ソマリアだったら$2.50だったそう。

・有害ゴミを捨てた人は?
ソマリアの政治家・軍幹部と廃棄物投棄協定を交わした欧米の
大企業名は解りませんでした。
しかしマフィアや犯罪組織が大企業とからんで架空会社を設立し、
有害ゴミを捨てていたらしいということはつかめました。


これらの物質がソマリアの人々に及ぼした被害は、堤さんのコラム
にあるとおりです。

'Toxic waste' behind Somali piracy
アルジャジーラ

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