イカナゴ不漁 

2009-03-30 10:29:51 | グルメ


神戸に住むコロ子の母犬から、イカナゴのくぎ煮が送られて来ました。
母は毎年何キロも煮て、親戚や友人に送るのを楽しみにしています。

「神戸=洋菓子」のイメージを持っている方は意外に思われるかも
知れませんが、神戸市民の中には「イカナゴがなくっちゃー春が来た気が
しない」という人も多いんです。

しかし、今年は不漁で消費者、漁師さん共々「期待はずれの春」に
なってしまいました。母犬も「高くてとても手が出ないから、送る量
を減らした」と嘆いていました。くぎ煮用に前もって買っておいた醤油、
ざらめ砂糖、みりんが大量に余って困っているそうです。神戸の
おばちゃんたちも同じ思いだと思います。

最後に、「イカナゴ」「不漁」というキーワードで検索した中から、
コロ子の気を引いた記事を2件転載しておきます。

1キロ3千円…イカナゴ不漁、高値の春 (2009/03/12 神戸新聞) 
イカナゴのシンコ漁が大阪湾や明石海峡で解禁されて十日余り。例年
なら値段は安くなるころだが、かつてない不漁で空前の高値が続く。
店頭価格は例年の約二倍で推移し、一キロ当たり二千円を超え、三千円
になることも。当面は値下がりの気配もなく、「大衆魚が高級魚になって
しもた」と嘆き節が漏れる。(川口洋光、平岡雅彰)

明石の台所、魚の棚商店街では、一キロ二千-二千五百円で販売する店が
大半。それでも午前八時前には行列ができる。手押し車持参で十二キロ
買った三木市の夫婦は「例年はくぎ煮を五十キロ炊くけど、今年は三十
キロに」。

行列で目立つのが携帯電話を使った情報交換。「あかん、今日も高いわ。
(神戸の)垂水はいくらか聞いてくれる?」といった声が聞かれた。

一方、神戸市西区の西神そごうにある「パントリー」は十一日、一キロ
三千円で販売。二キロ買った女性(62)は「もうすぐもらえる定額
給付金をあてにしてます」とレジに向かった。値段を知ってあきらめた
女性(86)は「毎年十キロほど炊くが、この値段じゃとても手が出ない。
牛肉にします」。

同市兵庫区の東山商店街でも店頭価格は一キロ二千円から二千五百円。
中には「高すぎる」として初日から扱わないままの鮮魚店もある。

不漁は深刻だ。神戸市漁協(同市垂水区)は例年、一日に約千かご
(一かご約二十五キロ)の水揚げがあるのに、今年は二月二十八日の解禁後、
二百かごを上回った日がない。事前に値段を決める「相対」販売で初日は
一かご二万一千円だったが、十二日には五万円に。

イカナゴ不漁深刻 小松島・和田島漁協、今季水揚げほぼゼロ 
(2009/3/22 徳島新聞)
春の味覚・イカナゴの不漁が続いている。徳島県内一の漁獲量を誇る小松島市
の和田島漁協では、二日から漁が始まったものの、三度の出漁はすべて空振り。
今季の漁獲量はほぼゼロで、例年なら活気にあふれる加工場は静まり返って
いる。「一戸当たり百五十‐二百万円の減収」(漁協関係者)といい、漁師らは
頭を抱えている。
イカナゴの稚魚は兵庫、香川両県にまたがる播磨灘で生まれ、潮の流れに乗って
徳島県沖へ移動する。徳島県農林水産総合技術支援センター水産研究所によると、
今季は親の二歳魚が非常に少ない上、産卵状況も悪いため、紀伊水道にたどり
着いていないという。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする