商いは難しい

2009-06-08 10:53:19 | 日常
「宝飾店が行ったキャンペーンで銀座が大混乱」
というニュースを読みました。

タダに殺到! 銀座を大混乱させた“ダイヤ騒動”の成否
引換券のネット販売も
(夕刊フジ)

このニュースでコロ子がひっかかった点が2つあります。

一つは、先着5000人に0.1カラットのダイヤが無料譲渡される
という話だったのに、当日配布されたダイヤは330個で、
あぶれた人には、引換券が渡されたということ。

用意されたダイヤの数が330個とは、少なすぎませんか。店が
プレゼントすると言っていた数の一割にも満たないなんて、
景品表示法にひっかっかる恐れはないのか、法律家に尋ねて
みたいです。

もう一つは、お店の関係者が、殺到した客について「普段、
銀座で買い物しないような客層もかなりいた」(夕刊フジ)と
漏らしたという点です。

それでは、モーブッサンはどんなお客さんに来てもらいた
かったのでしょうか。
Jcastニュースによると「ダイヤはリング、ペンダント、
イアリング、カフスボタンのいずれかにセッティングする
こともできる。価格はリング5万円、ペンダントが7万円、
イアリングが9万円、カフスボタンが9万円。分割10回払い
の場合、手数料はモーブッサンジャパンが負担する」と
ありました。どうもお店側は、こちらのサービスに客を誘導
したかったようです。ところが蓋を開けてみると、「330人の
うち、セッティングしたのは全体の約15%。残りの約280人は
無料ダイヤをそのまま持ち帰った」(夕刊フジ)とのことです
から、お店の落胆の程がわかります。けれど、悔し紛れに
「客層云々」とメディアに漏らすのは不用意です。

お店側は、キャンペーンで知名度アップと、ダイヤ
セッティング受注の2つを狙ったのでしょう。前者では
成功したものの、後者で失敗、おまけに、お店のイメージが、
高級店のそれとはかけ離れたものになってしまいました。

こういうキャンペーンは余程考えてやらないと難しいです。

はじめから「ダイヤは無料で提供しますが、セッティングを
当店で行って頂くという条件付きです。費用(5万-9万円)
は別途お客様のご負担となります」としておく方法もありました。
ただし、これだとマスコミは大挙して取材には来てくれません。
お祭り度が低くなりますもの。

う~ん、やっぱり難しい。

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