玉椿の断面
椿色をした求肥の中に黄身餡が入っています。
一口サイズですが、一口で食べるのは惜しい
そんなお菓子です。
玉椿は、姫路藩主酒井忠学と十一代将軍
徳川家斉の二十五女、喜代姫との婚礼の際
伊勢屋が考案し、献上したものと伝えられて
います。
しかし、玉椿に添付されている栞には、それに関する
記述はなく、ただ次のように記されているだけです。
「天保の頃、姫路藩家老河合寸翁の御推薦を賜り
江戸に行き、当時最盛の菓匠であった金沢丹後大掾の
門に学び数種の菓子を考案した。帰藩の後、寸翁公が
その一種を殊の外お気に召され、玉椿と命名され、
以後藩の御用菓子として用命せられた」
有名なエピソードをあえて書かないところが
老舗の余裕なのかも知れません。
名称 生菓子
品名 玉椿
原材料名 砂糖、大手亡、餅粉、白小豆、水飴、卵黄、
澱粉、着色料(赤106)、パプリカ色素
一個 30g
製造者 株式会社 伊勢屋本店 姫路市龍野町