生まれてくる家庭

2016-04-29 14:16:44 | 日常

中学のクラスメートA子さんに初孫が生まれたと
聞きました。A子は20代で結婚したものの、生活力
のない夫と離婚し、幾つもパートを掛け持ちしながら
4人の子供を育ててきました。
そして今春、A子の娘のB子が、18歳で未婚の母に
なり、A子はおばあちゃんになりました。普通なら
初孫の誕生はおめでたいこと
ですが、A子の場合、
昼間のパートを深夜に変える
ことも考えているそうです。

見るに見かねた周囲の人の助けで、ようやく行政から援助を
受けられる
ことが決まったと聞き、少し安堵しましたが、
それがどれだけ
彼女の暮らしの助けになるか、心もとない
感じです。

 A子の孫の誕生を知ったその日、私の従姉妹の子が超難関
進学校に合格したという話が耳に入りました。
従姉妹の子は幼稚園に入る前から、リトミック、水泳、バレー
などのお稽古事を始め、小学校の中学年になってからは、
進学塾に通い、熱心に勉強を続けて来ました。幼い時から、
利発な子だったとは聞いていましたが、親の環境づくりなくして、
お受験に成功することは不可能だったでしょう。
 
A子はいつも前向きで、気だての良い子だから、恵まれた子
と自分の孫を比べて、嘆き悲しんだりしないでしょう。
しかし私は、A子の孫と従姉妹の子、余りにも違う人生の
スタート地点に、暗澹たる気持ちになりました。

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