10月も半ばを過ぎました。にも関わらず、半袖が手放せないなんて… 信じられませんよね、ホント もちろん、澄んだ夜空のお月様を見たり、朝夕の冷たい空気を感じると「秋がやってきたな…」と思いますが、いつになれば「本当の秋
」になるのでしょうか。
じつは… いよいよ、始まります
小学校受験の経験者は、我が子が成長し、「お受験」と呼ばれる独特の世界が遠い昔の思い出になっても、秋口に「紺装束一家」を町で目にすると、「あっ…」と思うものではないでしょうか。
今年の神奈川校の一斉考査日は「10月22日」。週明けの火曜日、です。
この時期を迎え、私はさあどうしようかと考えましたが… やっぱり私「真っ赤なマニキュア」を塗ることにしました たぶん、この縁起担ぎも今年が最後、にするでしょうかね。
一生懸命がんばってきた小さな受験生達、その我が子を愛情深くサポートしてきたパパママ達へのエールの証「赤の装い」。
コロナの流行以降、長時間、目の前のネイリストと接する時間を避け、ネイルサロンには行かずに昔のように自分でマニキュアを塗ることにしていました。最初の1年目は、サロンでのようには凝ったデザインを楽しめないこと、長い間自分で塗っていなかったため、なかなか満足のいくように塗れない情けなさを感じていましたが…
でも、人とは素敵な生き物です マニキュアに限らず、万事「慣れて」くると、それが楽しくなっていく
気づき、そこからのあらたな工夫、等々。
私は若い頃から、アメリカの「OPI」というブランドのネイルラッカーを愛用しているのですが、その会社のホームページの色見本を何本も何本も眺めながら、イメージするのも楽しいですしね。今では、洗面所の棚に並んだ「ほんの少しずつ違う赤色のエナメル」を見ると、胸キュンの思いです。去年までは、9月に入ると、すぐに赤を塗り始め、考査がすべて終了するまでには、3回から4回、塗り替えていましたねえ…
今年は、その赤いマニキュアを塗りながら、巣立っていった子ども達のことを、最後のクラスの日のことを、たーくさん思い出したいと思います
さて。
つい先日、銀行に行った時の出来事。それをきっかけに、いろいろと考えたことをお話したいと思います
その日の銀行での用は「両替」でした お約束の会食時、幹事さんにお渡しする会費を、やっぱり「新札」でお渡しをしたい、と思ったのです。
両替機に並ぶと、私の前には「飲食店のオープン前に両替にこられた」と思しき方が両替をされていました。正直、私は「ああ、失敗したな この時間は、おつりをご用意されるこういう方がたくさん来られる時間帯なんだな…」と思い、かなり待つであろうことを覚悟しました
ちょうど、私がそんなことを考えている時、その前の方が後ろを振り返り、チラッと私のほうを見られたのです。そして、私の予想に反して、その方はさっと両替機の前から離れられました 私は「えっ
」と思いつつも、待つことを覚悟した後だったので、かなりラッキー
と思い… 両替機の前に立ち、「新券に替える」のボタンを押して待ちました。
私の用はたったそれだけのこと、ですからね。機械にお札を入れ、両替のためのボタンと新札希望のボタンを押し、15秒?20秒?くらいの時間。
出てきたピンピンのお札を封筒に入れ、手早く折れないようにそっとバッグに入れ、機械の前を離れると、何と!私の後ろで順番を待っていたのは「さっきまで私の前で両替をしていた方」でした
私はピンときました。「ああ、この方は私の装いから、社用でたくさんの両替をする人ではない、と判断して、わざわざ私を待たせないために、先にさせてくれたのだなあ。」と
私はその方に向かって言いました。「まあ、わざわざ譲ってくださったのですね。本当にありがとうございました お急ぎでしたでしょうに。助かりました
」と。すると、その方はキョトンとした様子。そして小さな声で「あ…ああ、まあ。わざわざお礼なんて。びっくりしたあ。」と言われ、少し照れた感じの表情で、かぶっていたキャップを目深にかぶり直されました。
私は、ものすごーく驚きました いや、驚いたというよりも、意外だった、と言うべきでしょうか。一連の、とても自然な流れから推測すると、この「キャップさん」は、今までにもご自分が銀行で両替をする時、何度も同じような「心遣い」を後ろに並ばれた方にされていたに違いありません
にも関わらず、私がお礼を言ったことに対し、「わざわざお礼なんて。びっくりしたあ。」とおっしゃった…
ということは、この方のこういう「心遣い、配慮」に対し、譲られた多くの方はお礼の一言も言わなかった、ということではないのか?
何てことでしょう 人の厚意に対し、何のお礼の意思表示もしないなんて、とんでもないことだ
言葉は、「発するため」にあるもの、です。それは手話でも同じ事
自分の思いを相手に伝えるため、言葉を使う。こんなに大切なことはない、と私は常々考えています。
幼い子どもの育児中には、よく「ちゃんと『ごめんなさい』をした?」というシチュエーションがありましよね?多くの親族は、案外「感謝よりも詫びること」をより大事にしていたのかな、と思います。まあ、子どもが幼い頃には、我が子が我がままを言ったり、我を張ったりすることで、世間や相手に対して詫びるシチュエーションが多い、ということでしょうね。
でも、子どもが長じるにつれて、さすがに「詫びる、許しを請う」状況は減ってきて、それよりもはるかに相手に「感謝の意を表す」頻度が増えてきます
それがどんなに些細な事であっても、相手に感謝を伝えると、相手の心は和み、そこに温かい空気が生まれる… 何と素敵なことでしょう
みなさんご存知のように、私は大阪で生まれ育ちました。大阪の人はね、少なくとも昭和生まれの大阪の人は、よく人と話しをします。その相手が、全く知らない人であっても、です
たとえば… 信号待ちをしている時、たまたま横に立ったおばあちゃんにも、黙って信号が変わるのを待つよりも、「ええお天気ですねえ」とちょっと声をかける。すると、おばあちゃんも笑顔で「ほんま、気持ちよろしなあ。今日はどこ行きはんのん?気を付けて
」と返してくれる。そして「ありがとございます
」とまた返す。これだけのことで、その時間、ホンワカします。
いや、待てよ。関東では、知らない人に声をかけられるだけで、「何この人」と訝しく思われるでしょうかねえ…むー、それは残念です
まあ、いずれにしても、です。私は、常日頃から「もっともっと人は言葉を発するべきだ」と思っているのです
わざわざ知らない人と話さなくても、ちょっとした時、無言で終わってしまうよりも「ありがとうございます」とか「お先に
」とか「どうぞ
」とか、そんなひと言を発したほうが良いシチュエーションってありますよね。エレベーターの乗り降りの時、然り、いろんなドアの出入りの時、然り。
本当は、誰もが心の中では「その言葉」を思いついているはず。でも、わざわざ言わないだけ、ではありませんか?もしそうならば、言いましょうよ
せっかく天のカミサマから「言葉」という贈り物をもらった人間たちです。もっともっと「言葉を発すること」「そこから生まれる空気」を大切にしたい、と私は心から思っています
新しいジュエリーの催しのご紹介です
えっ?前回も前々回も「秋の保税展」の案内が記載されていたでしょう?もう次の催しがあんのお?なんて、言わないでくださいね
コロナの流行以降、ジュエリー界でも大きな、人の集まる催し、の機会がグッと減ったのです。来年になるとどうかはわかりませんが、少なくとも今年は、年が明けて初めての催しが「春の保税展」その次が外部会場での「春のガレリアスペシャル」、そして、約半年を空けて「秋の保税展」となりました。
今日、ご案内するのは、下記のジュエリーフェアです。外部会場で華やかに催されます。国内外、10社以上のブランド、工房から、新作を含む逸品達が勢ぞろい
1年を通じ、都心にありながらもホテルニューオータニのお庭はきれいですが、特に秋の時期のお庭はステキです。
豊かな時間、溢れるジュエリーパワーはいかがですか?
「ガレリアスペシャル Tokyo 2024 秋」
- 開催日時:11月23日(祝・土)午前10時30分 ~ 午後6時
- 会場:ホテルニューオータニ シリウスの間