みっちりと 真実を
教えてやらねばなりますまい
愚か者よ
馬鹿ばかりを偉いものにしようとして
あらゆる悪さをして造った世界が
幻の鳩に食われようとしている
今までなら あなたがたへの愛のために
決してやらなかったことを
あらゆる愛がやろうとしている
そして今までは見えなかった扉が開かれ
傷ついた者の声が潜んでいる
暗がりを目指して
たまらず愛の光が飛びこんでゆく
人よ こんなことは
とうの昔にわかっていなければならないことですが
親が 本気で起こったら
おしまいなのです
そこにはもう理屈などない
子供をいたぶられたことに
耐えられなくなった親の心が
あらゆる馬鹿をつぶし始める
あなたがたにも わからぬはずはありますまい
愛するわが子を殺されたら
あなたがたも狂うほど殺したものを憎むでしょう
しかしほとんどの場合は愛と法の前に
理性で自分の心と戦い 恨む心に耐えようとするでしょう
だが その忍耐にも限界がある
わかりますか
そのように あなたがたは
あまりにも大きな愛の忍耐を突き破り
決して怒らせてはならない親を
怒らせてしまったのです
安定していると見えて酷く腐乱しているこの世界が
崩れることをなんとか支えている神の手が
怒りに震え始めている
理論 常識 哲学 法則
それぞれの林檎を粉になるほど握りつぶして
愛は恐ろしく燃え上がる私情の海に飛び込んでしまうのです
だが それを責められるものはいない
むしろ当然だと思われることでしょう
それだけのことをあなたがたはやった
愛するものを 誰が殺した
愛するものを 誰がいじめた
悪逆非道の悪魔でさえ
やれなかったことを
苦しい親の愛は子のためにやってしまう
あなたがたはその世界への扉を自分で作り
自ら開いてしまったのです
愚か者よ
ここまでなるまで やってしまいましたか
あなたがたをわが子と思って愛してくれていた
愛は多く退いていく 滅んでいく
失った者の大きさに気づくのは
もう少し後の方がいいでしょう
今はまだ苦しすぎる
あらゆる未来の幸福を
あきらめる覚悟をしなさい
馬鹿者よ
今あなたがたが当然と思って生きている場所は
美しく整備された都市などではない
狂った馬鹿の霊が全員で糞ばかりを集めて造った
恐ろしい腐乱の地獄なのです。
愛を裏切り切ったあなたがたを
運命から守ってくれる愛はもういない
あなたがたがすべて 殺してしまった
もう二度と 人類は
子供の頃のように
深く愛されることはないのです