アトランティスは
沈まずに沈む
あきれるほど大きなものが
生きたまま 突然
何の意味もない
糞のかたまりになる
馬鹿がやっていた
あらゆることが
すべて破綻するからだ
人類は
今まで何をしていたのかと
夢から醒めたように
立ち上がり 世界を見る
あまりにも美しく
立派に見えていたものが
まるでカッコの悪い
馬鹿のように見える
かわいいと思って着ていた服が
まるで気狂いの道化服のように
変なものに見えて
恥ずかしくてたまらない
たらふく食っても食っても
まだ食いたかった青い饅頭は
苦くて臭い
馬の糞だった
見えない象の大軍が
あふれるほど楽しいことがたくさんあった
夢の世界を蹂躙していく
もうすべては終わったのだ
つまらないアニメのように
どんなに努力して作り変えようとしても
続編はない 第二部はない
世界はこのようにして終わる
人間は 恥ずかしくてたまらない
馬鹿なことばかりをしていたことが
初めてわかって
恥ずかしくてたまらない
全てがあって 何もない世界の中で
呆然と 銀の太陽を見上げる
いつの間に こんなことになっていたのかと
人間は初めて気づく