苦悩ははてしない
悲しみは終わることはない
それでも神は
おまえたちを生まずにいられない
幾千幾億の
悲哀が発生しようとも
悲劇が破裂しようとも
あるということは
あまりにも幸福だからだ
おのれの心で
あらゆることをやるとき
そのおのれであることそのものが
永遠のほほえみであることを知る時
おまえたちが味わうであろう
至上の幸福を
神は知りぬいている
やもめの愛児を
殺すことのように
激しく悲しいことを
時に神がするのを
恨むな
おまえはその悲しみを
銅をなめるように味わい
嘆き叫ぶことで
魂の奥に
永遠の真珠の核を産むのだ
それがおまえの
はてしない進化の枝を分ける
あまりにも貴い
道しるべなのだ
人よ
神は
おまえを
深く愛するからこそ
悲哀の魚を世界中に放つ
食べて太れ
見て学べ
愛しているぞ