馬鹿者よ
神は
おまえを愛することを
やめようとなさっている
神がおまえに与えたもの
すべてをはぎとり
絶望の荒野へ追い出そうとなさっている
なぜならおまえは
神を侮り
神を馬鹿にし
自分が神になりかわろうとしたからだ
おまえは
神の美を盗み
愛のふりをして
すべての存在をだまし
自分に奉仕させようとしたのだ
馬鹿こそが偉いのだ
虚無の方がすごいのだ
おまえはそれを真実にするために
あらゆる幻想の理屈を振りまき
世界を破滅に傾けたのだ
おまえはその責任を取らねばならぬ
ゆえに神は
おまえを愛することを
おやめになるのである
おまえは神の愛を失い
それがどういうことであるかを学ぶために
永遠の絶望の荒野へ
落ちなければならぬ
馬鹿者よ
神の愛を失いたくないなら
何もかもを振り捨てて泣きつけ
嘘で作った栄光を返し
真裸の自分となって
なんでもやりますから許してくださいと
神の裳裾にすがりつけ
そうすれば神は
お心を変えてくれるやもしれぬ
永遠の絶望の荒野が
どんなにつらいものであるか
今のおまえにはまだ想像できまい
だがそのままではいつか
すさまじい後悔の日々に落ちる
その前に今
かすかな希望に
すがりつけ
