逃げることはできない
自分を逃げ続け
他人の顔をかぶって
悦に入っているおまえを
神が軽蔑している
嘘と泥棒で作った美女の顔を
仮面のように自分に貼り付けて
世間をだまして歩いている
おまえを
神はもう愛さないとおっしゃる
人間を裏切り
神を裏切り
自分だけの幸福の城を
この世に建てようとした
そしてそこに永遠に住もうとした
そのためなら
だれを犠牲にしてもかまわないと思った
馬鹿者よ
神がおまえから離れてゆく
もう二度と愛は戻らぬ
真実の顔を真似して偽造した
薄汚い嘘の仮面をぶら下げて
もう去ってゆくがよい
馬鹿者だけが住む
永遠の虚無の荒野へ
神の愛の心を
えぐるように傷つけた
その罪の深さに気づくまで
迷いの闇の中で
苦しみあえいでいるがいい