あなたを見る
愛の目が
凍り付いている
汚らしい嘘を丸めて
作った美しい自分を
自慢げに見せびらかしながら
嬉しそうに歩いている
あなたを
おお
馬鹿者よ
馬鹿者よ
それが本当の自分だと
思っているのか
折れそうなほど長い足を
蜘蛛のように広げながら
自分はすばらしいと
どの面でそれを言うのか
愛ではないことを
平気でやりながら
自分は愛なのだと
平気でそれを言うのか
糞臭い嘘の仮面の下で
本当のあなたが苦しんでいる
これは自分ではないと
窒息しそうなうめき声をあげながら
あなたに助けを求めている
いつまでそれに耳をそらすつもりか
苦い矛盾の舌になめられて
動かない自分の心を
幻の霊でごまかしながら
あなたはまた言うのだ
これこそが
すばらしい自分だと