馬鹿者よ
嘘で作った
ご立派な人生は
楽しいか
食わなければならない
試練の玉を
遠い野に置き去りにして
甘い夢ばかり見ている
その人生がうれしいか
盗みばかりをやって
楽をして美人になり
人をだまして
愛に似た馬鹿をかき集めている
その滑稽な人生に
気づかないのか
馬鹿者よ
逃げることはできない
真実の真実が
おまえの影に這いよる
美しいものになるために
汚いことばかりした
矛盾のねじれの中で
とうとう魂が
壊れる
つらいことは嫌だからと
逃げてきたおまえの闇から
恐ろしい罪の大樹が
立ち上がる