盗んできた美貌をかぶり
それを嬉しそうに衒って
生きることは
本当の自分を馬鹿にすることだぞ
自分より他人のほうが
絶対に優れているのだと
自分などくだらないものなのだと
自分で決めつけることなのだ
そんなことをすればするほど
自分は醜い馬鹿になってゆく
そんな自分が嫌で
また他人の顔を盗む
ますます自分が馬鹿になる
その
延々とやっている馬鹿を
そろそろやめろ
盗んだものはすべて返し
自分の罪を認め
本当の自分に戻って
やり直せ
そうすれば楽になる
影に押し込めて
忘れ去ろうともがいていた
本当の自分こそが
おまえを嘘の泥沼から救う
救い主なのだ