月の岩戸

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アルヤ・24

2016-12-19 04:14:58 | 詩集・瑠璃の籠

遠い山影は
見えはするものの
決して届かない
石をなげても当たらない

そのように
魂が遠く隔たってしまうと
人間も届かなくなるのです

勉強をして
良いことを積み重ね
霊魂が育ってくると
行動が違ってくる
愛の世界が違った目で見るようになる
それだけで
同じ世界に住んでいても
違う世界に住んでいることになる

会いたくても
なかなか会えなくなる
近寄ろうとしても
近寄れなくなる
行動が違えば
すべてがすれ違う
あらゆる法則の流れが
あの人と自分を
隔ててしまうのです

たとえその人が
三軒隣に住んでいる人でも
絶対に会えなくなる
そういうものです

そういうものには
恋をしてはなりません
どうしようもなく好きになることを
肯定してはいけません
恋をする自分を蔑み
無理にでも引き下がらせなさい
そのほうが
恋にあがいて馬鹿なことをしつくすよりも
よほど幸せなのです

あの人は美しいが
遠い山影のようなもの
恋をしても甲斐がない
何にもなりはしない
幸せを神に願って
ほかの人と暮らしなさい




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