シルマ・３

創造とは
永遠にやっていくものだ
どんなに高い存在であろうと
明日にあることを
正確に予測することはできない

どれくらいの時間が要るものか
どれくらいの恵みが要るものか
それはだれにもわからない
だがわたしは
けして絶望はしない

愚直と言われようが
愚鈍と言われようが
わたしは何度も繰り返し
繰り返し　おまえたちに言う
よきものとは何かを
おまえたちが何を間違っているのかを

教材を工夫し
語り方を工夫し
恵みを与えながら
真実の幸せを教え
おまえたちの中に
美しい品性の火が灯るのを待つ

見よ
発展していくかに見えた
人類の未来は
滅亡の大烏賊の青い墨に染められ
ずるずるとくずれていく

だがそれは　悪いことではない
むしろ　おまえたちにとっては
この上ない恵みなのだ
あるいはかつてない神の創造の始まりなのだ
神の愛を感じてみよ

あらゆるものが
命のないからっぽの夢に
落ちる前に
自分の中の本当の命に気づき
運命の前震を感じながら
少しずつ　慣れて行け
今はそれしか言えぬ

甘くはない
かつて人類が経験したこともない
それはあまりにも風変わりで
恐ろしい真実なのだ

何度も言う
美しいかに見えた
愚か者の仮面と服を脱ぎ
真実の自分に戻れ

繰り返し
繰り返し言う

おまえたちは
とんでもないものを
まちがえているのだ