幸せのかたちを
そこなわないために
努力した どんなことも
砂が風に崩されるように
どんどん馬鹿になっていくのです
幸せに なりたかった
幸せな自分を みんなに見せたかった
だって わたしは
なんにもない
馬鹿なやつだから
何もしないで 幸せになるには
ひとから 幸せを盗むしかないので
それはいっぱい 盗んだのです
それで幸せになって
なにもかも 順調だと
思っていた矢先
突然 神さまの声が落ちて来て
今までの幸せは
すべて無効だとおっしゃるのです
こういうの なんて言いましたか
今までは使えたお金が
突然使えなくなったというような
でのみねーしょん?
みたいなもの?
人間はみんな
今までの幸せを捨てて
新しい幸せに向かわねばならないと
神さまがおっしゃるのです
あんなにがんばって
幸せになったのに
幸せのかたちを
そこなわないために
努力した どんなことも
すべて
馬鹿になってしまうのです
ざるで水をすくうような
馬鹿なことになるのです
だってもう
それは幸せではないから
人間はもう
いかなくてはならないのです
天使の風に従って
もう行かなくてはならないのです
新しい幸福の時代に向かって
歩き始めなければならないのです
あんなにがんばって
幸せになった幸せは
もう 人間が馬鹿だった時代の
思い出したくない記憶になるのです
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