月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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メラク・29

2014-11-20 06:53:23 | 詩集・瑠璃の籠

どうやって 明日に飛んでいけばいいか
それは そこに神の手があることを信じて
何も見えない虚空に自ら飛び出していけばいいのです

今の段階では
そこは荒れた海にしか見えない
何もない空にしか見えない
底の見えない沼にしか見えない
あまりにも汚れた砂漠が広がっている

そのようなところに 神を信じて
飛びこんでゆくのです
命を神に預け 自ら飛んでゆくのです
一度や二度の失敗に懲りてはならない
明日の道を信じるならば
何度でも挑戦しなさい

信仰という言葉は
今嘘つきの人々によって汚されていますが
きれいに洗えば その真実が見えてきます
信仰とは
自分と神を信じて自ら行動することです

そのためにも 飛び方を学びなさい
学ぶために何をすればよいのかを考えなさい
目と耳を開き 感性を開いて
風が運んでくる愛の声を探しなさい
どこにいけばいいのか 何をすればいいのか
必ず何かが教えてくれます

自分の感性にひっかかるものがあれば
とにかくやってみましょう
自ら扉を開いて飛びこんでみましょう
たとえそれが失敗に終わっても
いや 失敗したからこそ
大きな実りを得ることができるでしょう

失敗も 成功も 挑戦しなければ
ありません

勉強の高く進んだ人は
もう飛び方を知っています
そういう人を探し その人に学ぶこともよいでしょう
あきらめてはなりません
現実がどんなに絶望的であろうと
やるべきことがある人は
やるべきことをやりなさい

今の人生に満足して何にも挑戦しない人は
神から人生を盗んだ人です
自分の幸せのためだけに生きる人生は
最低の人生です

飛びなさい ひとびとよ
そのために 学びなさい
明日に飛べる人々が
増えれば増えるほど
この地球に新しい時代を呼べる日が
早くなることでしょう



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スピカ・7

2014-11-19 06:37:45 | 詩集・瑠璃の籠

蛇を食べたりんごが
街のあちこちに隠してある
まるでイースター・エッグのように

見つけても 拾ってはだめだ
指を噛まれてしまうから
その傷から 青い毒が入って来るから

香水のビンの中で
大切に飼っていた蛙を
無理やりさらってきて
みんなで解剖しました
だって 見たかったからさ

みんしゅしゅぎっていうのはね
みんなでやっちゃえば
なんでもとおるってことじゃないんだよ
でもそれとおなじこと
人間はやってるけどね

死んだ蛙を捨てて
街を歩いて行けば ほら
道隅の草むらにりんごが落ちている
見れば
ここにもあそこにも
たくさんりんごが落ちている

気をつけて踏まないようにしないとな
なんて思いながら 道を歩いていると
不意に 背後に何かが落ちて来て
振り向くと そこに白い凧があって
それに文字が書いてある

もうすぐ
信者に
ばれるぞ

りんごが 転がり始める
やばいものはかくせ
金は鞄につめこめるだけつめこめ
聖者の仮面を捨てて 鼠と逃げろ
ほら もうすぐ
アトランティスが 倒れる



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メラク・28

2014-11-18 06:39:10 | 詩集・瑠璃の籠

かのじょは「北辰制」という言葉を残してくれましたが
しかしそれをこの世に実現するためには
人類の霊的進化が不可欠となります

地球霊的天然システムについての学びを深め
霊的感性によって自然界の愛を感じることができるようになり
自らも自然界のために
自分たちの愛を表現できるようになるまで
成長せねばなりません

北辰というものは愛が体現化したものです
その人が中心にあり 常に 皆を愛し 皆を認め
皆のために祈っているからこそ
すべてがうまくいくのだということが
わからなくてはいけません

政治家は 選挙で選ぶものではなくなるでしょう
残念ながら 人民の考えていることが
全て正しいとはかぎらないからです
民衆というのは 集団で
時にはとんでもないことをするものなのです
馬鹿なことしかできないコメディアンを
選挙で政治家にするなどのことを してしまうのです
これは選挙制度の最大の欠点と言っていいでしょう

民主主義の崩壊の後
政治がどのようなことになっていくのかを
ここでいうことはできませんが
必ず その問題に取り組むべく
活動してくれるよき人材が現れてくるでしょう
そのためにも
愚かしい嫉妬によって人をつぶすというような
馬鹿は一切やってはなりません

北辰制とは
愛を 政治に取り込んでいくということです
この難しい課題を
人間はどう考えていくでしょうか
やってみなさい



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スピカ・6

2014-11-17 06:47:25 | 詩集・瑠璃の籠

裏庭に 闇を流し込んで
猿を殺した
見ていた奴に
見なかったことにしろと言ったら
そいつは白い凧を空にあげて
そのまま空気に溶けて消えた

何をした
何を忘れた

白い聖者の服の
赤い染みをとるために
苦労した洗濯女が死んだら
とうとう馬鹿がばれる

屋敷の奥の大きな金庫の
これまた大きなカギには
約束が 書いてある
誰もそれを開いてはならないと

何をした
何を忘れた

二匹の黒い鼠が
神話を歌いながら舞台で踊っている間に
胃の中にずっと棲んでいた黒い蛇を
白い聖者がとうとう吐き出す

とむらいの鐘は鳴らさなくていい
しまうまの空が 燃え始める
劇場の観客席は
解剖した蛙の死骸でいっぱいだ

火を消さなければと
ヘリを飛ばしたら
前歯が抜け落ちるように
空に引っかかっていた
白い凧が落ちてくる



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メラク・27

2014-11-16 06:41:11 | 詩集・瑠璃の籠

民主主義を
なんとかせねばなりません
なぜならもう
民主主義は崩壊寸前 いえ
もう崩壊しているからです

誰かが言いましたが
民主主義は
使命を持つ高い人と
万引きをする主婦とを
全く同列に並べてしまうのです
その結果
あらゆるよき人材が
その使命を果たすのに
とても苦労をせねばならないのです

また 民主主義は
どんな人にも平等に権利を与えてしまうため
よき人材が
まだ勉強の進んでいない人に嫉妬され
集団でいじめられて
若いうちにつぶされるということが
あちこちで発生してしまいます
その結果 よき人材が育つことができず
馬鹿ばかりが伸びてのしあがり
社会全体が腐って来るのです
馬鹿は低いレベルの自分の欲を満たすことに執心し
嘘ばかりつくからです

この社会を改革していくには
よき人材が正しく育っていかねばなりません
それでなければあまりにも愚かなことになる
しかし社会はそういう人材をみんなつぶしてしまう
やらねばならないことを前に
それができる人がまったくおらず
人間は享楽に逃げることばかり考えるのです

現実を忘れさせてくれるコメディアンがもてはやされ
冗談の質も段々とレベルが低くなっている
一体何がおもしろいのかわからない
シュールなどといって馬鹿をごまかしているのに過ぎない
人間が 本当にやらねばならないことが
背中に引っ付くほど追いかけてきているのに
人間はまだ テレビの前で
ひいきのプロ野球選手のホームランに手をたたいているだけだ

誰も何もやろうとしない
いえ 何もできない

馬鹿ばかりが偉くなっているからです
彼らは明日に飛んでいくその飛び方を知らないのです
知らないから過去のデータの分析ばかりで世の中を動かそうとする
暇があればセックスばかりしている
忘れたい現実がつらすぎるからです

これが民主主義の崩壊です
だれも気づいていないわけではない
未来がまるで見えない民主主義の現実に
ひやりとした手触りを感じる人は
たくさんいるはずです

民主主義の基盤が
一気に崩れる音を
あなたがたはやがて聞くことになるでしょう
それから一体何をすればいいのかは
わかりません

実に それができる人材が今
誰一人としていないからです
すべて人間がつぶしてしまったのです
それが民主主義の終末というものです




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スピカ・5

2014-11-15 07:10:03 | 詩集・瑠璃の籠

オリハルコンの 大陸が
ビスケットのように 割れる
その割れ目から
猿の血を吸った 蛇がにょろにょろと出てくる

ドレスを着て ルージュをひいた
巨大なダヴィデ像が
モンローのように腰をひねりながら
歩いている
虚ろな目が 見ている夢が
砂漠の中に
蜃気楼のような街を作った

金 金 金さえあれば
すべてが 手に入る
黒い鼠が 愛らしく小首を傾げながら
ダヴィデの耳元にささやく

だれが そんなことをやった
みんなで やった
みんなで 嘘をついた
だって みんしゅしゅぎだもの

籠に盛った 金のりんごが
ぜんぶばらしてしまうよ
道端にさいていた 野の薔薇が
桃色の真実を 叫ぶよ

この国を覆っている空は
旗のように風にゆれ動いている
黄金の聖者像が 行き先を指さす
しまうまの模様はまるで
人々を地獄へ吸い込む魔法の地図のようだ

虹色の夢に燃えていた
ガラスの船が とうとう沈む



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スピカ・4

2014-11-14 06:58:13 | 詩集・瑠璃の籠

二匹の黒い鼠が
ガラスの船に棲んでいる

砂の女神が 金の毛糸で
火星ロケットを 編んでいる

しまうまの皮をはいで
大空を作り
盗んだ黄金で太陽を作ろうとしたら
粉々に割れて 星になってしまった

黒い鼠は どこに行った
一番はじめに 気がついて
ガラスの船から 逃げて行った

気をつけろ
砂の女神が 崩れるぞ

火星ロケットから 蟻のように
馬鹿が出てくるぞ

紳士のスーツを着た 偽善者の仮面が
金を持って 逃げ出すぞ

だれも知らなかった
だれでも知っていた
太陽の花が とうとう開くぞ

気をつけろ
鉄を植えた 灰の町の
白い聖者の家の中で
小猿が一匹
金を探して 鍵を開けるぞ




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エルナト・15

2014-11-13 06:47:44 | 詩集・瑠璃の籠

ぬいぐるみ芝居の終わりは
もうすでに過ぎています
あなたがたのまだ知らない
暗闇の底で
決して見たくはなかった
人間の真実が
怪物のようにうごめいているのです

その様子は まるで
ふしぎな流行病のようでしょう
静かに 静かに 真実が
感染していく
ヒナゲシのように美しいウイルスが
虚偽の仮面を飴のように溶かしてゆく
仮面の中の真実とは まことに
酷いものです 人よ

愛していた人が 突然動物に変わる
信じていた人が 突然馬鹿になる
そんなことすら
ありえるのです

心しておきなさい
何があっても
大きな声をあげてはなりません
静かに おちついて
それを受け入れなさい
そして自分の心にそって
すべてをやっていきなさい
もう子供ではない
大さわぎをしても誰も助けてはくれません

エルナトはあなたがたを
静寂の海に沈めるでしょう
くちびるに人差し指をたてながら
雪のように静かな爆弾を
ひとつひとつ 落としていくでしょう

驚きも凍る
真実の世界の始まりがやってきます
そして運命は静かに流れてくる
さて
どこまでついてこれますか
人類よ



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アルマァズ・10

2014-11-12 06:56:37 | 詩集・瑠璃の籠

因果の法則を 研究しなさい

ご存じのように
自分のやったことは 必ず
自分のところに返ってきます
それはそれは 美しく
正しい形で みごとに返ってくるのです

殺した者は殺され
盗んだ者は盗まれ
愚弄した者は愚弄され
辱めた者は辱められます

それは逃げることのできない
法則の真実です

人間はこれを知らなかったため
あらゆる愚かなことをしてきました
そしてこれから
膨大な罪の借金を払ってゆかねばならないのです
あふれかえるほどの借金の波に翻弄され
苦しみあえぐ人たちが
これからたくさん出てくることでしょう

そういう人たちに
法則の真実と愛の真実を教えるために
新仏教は新たな学びを始めるべきです
たくさんの事例を集め
人間の運命の様々な実相を研究し
法則の真実をつかんでいきなさい

しかし
その人たちがどんなに苦しんでいても
決して 救ってはなりません
なぜなら苦しむ方が彼らのためだからです
苦しまねばわからないことを学ぶために
彼らは苦しまねばならないのです
ただ
なぜ苦しまねばならないか
耐えていかねばならないかの
真実を教えてあげなさい
それ以上のことは何をしてあげてもいけません
できることは 彼らが苦しみを乗り越えられるように
祈ってあげることだけです

法則の研究は
必ず人類のために役に立つことでしょう
何も知らずに苦しんでいれば
憎悪がふくれあがり
また同じことが繰り返される恐れがある
生死をも超えて 高い視点から
法則を見つめていきましょう

これを 新仏教にとっての
一つの課題として
やってみましょう




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ウェズン・8

2014-11-11 06:45:07 | 詩集・瑠璃の籠

風にシャボン玉を飛ばして
子供の頃のあなたと
遊んでいる夢を見てみる
さみしかった頃の記憶を
あなたは日差しで洗って
すべてをよいことにして
笑って生きることにしていた

あなたのことを
かわいいと言ってあげたかった
美しいと言ってあげたかった
やさしい人だと
言ってあげたかった

ひとりで あんなにがんばっていたのに
なぜ人間は誰もそれを見なかったのか
誰も あなたの心を見ようとしなかったのか
あなたが人々のためにやったことに
なぜ 誰も なにも言わないのか

わたしは人間を 許しません
屈辱の 苦い泥を 存分になめさせてあげましょう
盗んで来た銀のスーツをはぎ取って
色狂いの男の むごい正体を 暴いてあげましょう
それがどんなに醜く みじめなものか
真実の姿を 万民の前にさらしてあげましょう
当然の報いです

教えてあげましょう
かのじょは人類を救った
ゆえに法則上正しい礼儀をするなら
人類はかのじょに感謝するべきなのです
なのにあなたがたはそれをしなかった
知りながら知らぬふりをして
馬鹿が大勢でかのじょを食おうとしているのを
だまって見ていた
そして かのじょの描いた救いだけは
平気でとるのです

人類よ
あなたがたは 
醜い
鏡を見るがいい

あなたがたはこれから
あなたがたのしたことが
そのまま書いてある
そういう顔になるのです



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