月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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トゥバン・12

2022-04-20 04:46:34 | 詩集・瑠璃の籠

あさはかな罪を重ねてきた
自分から逃げたくて
おまえはまた罪を重ねる

本当の自分をごまかすために
盗み
嘘をつき
どんどん自分を汚していく
一層自分が嫌になる

そのような心の地獄から抜けるためには
すべての罪を認め
本当の自分に帰ってくるよりないのだ

夢にまで見た
美しい他人になるために
なしてきた愚かなことの
一切を飲み込み
永遠の自分をかけて
償っていくと誓うことだ

人間は
自分以外のものにはなれぬのだ
その自分から逃げている限り
おまえの苦しみは続く
もうやめなさい

嘘で作った幻の美人を捨て
神の前に恥ずかしくない
まっすぐな自分となり
すべてをやりなおせ
そうすれば
失ったものよりも
もっとよいものを得ることができる

それこそが
何もかもをやってゆける
すばらしい自分自身なのだ




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アルタイル・39

2022-04-19 05:00:38 | 詩集・瑠璃の籠

目覚めよ
人類よ

自分の奥底で
熱くうごめいている焦りを
いつまでも無視しているのではない

神が呼んでいる
風が飛べとささやいている
魂に生えてきた翼が
うずうずと動き出していることに
まだ気づかないのか

失うことを恐れてはならない
目覚めれば
今おまえが惜しんでいるものは
すべて糞になるのだ

それはいらぬものだ
さなぎの殻のように
脱ぎ捨てよ
そうすれば新たな自分になれる

芋虫のように
底辺を這いずり回り
永遠に自分から逃げていく
堕落に沈み込めば
おまえはだめになる
神が創ってくださった
すばらしい自分自身を
腐らせてしまう

もう馬鹿は捨てよ
永遠の堕落の夢から出てこい
目覚めよ
人類よ

美しい魂の翼を
今こそ広げ
神の空に飛び込んで来い




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アークトゥルス・67

2022-04-18 05:17:53 | 詩集・瑠璃の籠

暗い臓物の影に
隠した罪を忘れるために
おまえはふんだんに化粧をする

いらぬものを欲しがり
人のものを盗んでは
自分に飾り付ける
それで美しい人に
なれたつもりでいるのか
馬鹿者よ

恐ろしい虎の背に乗り
自分を高いところに押し上げて
人を馬鹿にし
ひどく嫌なことをする
それで正しい人に
なれたつもりでいるのか
馬鹿者よ

逃げることはできない自分から
逃げようともがいている限り
おまえは滑稽な馬鹿であり続ける
ありもしないものをあると言って
できもしないことをできると言って
人を神をだまそうとする
嫌なものであり続ける

もうそろそろやめなさい
本当に美しい人になりたいのなら
嘘をつくのを止め
本当の自分を真面目に生きるのだ

馬鹿らしい張りぼての
虎の背から降り
本当の自分の足で
まっとうに歩いていくのだ




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ガラクシア・62

2022-04-17 05:14:44 | 詩集・瑠璃の籠

馬鹿者よ
神はおまえを悲しむ

嘘にはまり込み
自分を勘違いして
間違った道に迷い込んでいる
おまえを悲しむ

そっちに行けば
永遠の地獄の闇が待っているというのに
おまえは喜々として
そっちに進むのだ

馬鹿者よ
おまえが自分と思い込んでいる
その自分はおまえではない
神の心をないがしろにして
おまえが勝手に作り上げた
幻の自分なのだ

そういうものを
生きていけばいくほど
おまえはどんどん自分を痛めつけてゆく
神が創った人間を
どんどん壊していく

もうやめよ
もう帰って来い
そっちに行けば
おまえは永遠におまえを失う

その前に
すべてを失う前に
嘘で作った自分を投げ捨て
神が創ったそのままの
本当の自分に帰って来い




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ミネラウヴァ・43

2022-04-16 05:03:14 | 詩集・瑠璃の籠

間違っている自分を
いつまでも許していたら
しまいに恐ろしいことになるぞ

おまえはそのままでは
神が創ってくださった大事な自分を壊し
人間ではないものに落ちて
地獄よりも寒い地獄を
さまよわなくてはならなくなるのだ

愛を馬鹿にし
この世に嘘を塗りたくり
何もかもを自分の思い通りにできる
自分だけのエゴの天国を造ろうとした
その罪を神が告発なさる

おまえは神の裁きの庭に出て
すべて間違いでしたと認めて
自分の影を抱きしめ
償いを誓わない限り
許されないのだ

もうそろそろ
意地をはるのはやめなさい
エゴを満足させたい心は
おまえの淋しい性欲に起因しているのだ
それを認めなさい
逃げることはできない

ただそれだけのために
この世に地獄を描いてきたことを
神の前に正直に謝り
すべてを改めていきなさい




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メンカリナン・32

2022-04-15 05:03:50 | 詩集・瑠璃の籠

永遠に滅びない
自分だけの幸福を求めて
荒野をさまよっていた
あれはすべて夢だったのかと
目覚めたものは言う

ああ夢だったのだ
だが夢ではない

逃げることはできない
自分を影に貼り付け
それから逃げ去ろうともがいていた
おまえは同じことを繰り返し
暴虐の彼方に
永遠の楽土を見出そうとしていた

この世のどこかに
自分ではない自分という
矛盾を許してくれるところがあるはずだと
そこを目指して
おまえは同じところをぐるぐる回っていたのだ
まるで自分のしっぽを追いかけるかのように

目覚めたものよ
今振り返れば
それらの自分が
まるで自分ではないもののように
思えるだろう
そうとも
あれはおまえではなかった
だがおまえだったのだ

夢幻を脱ぎ捨て
本当の自分自身となったものよ
今のおまえに何が見える

迷いの日々になした
うずたかい罪の山を
清めてゆける自分自身がある

それこそが
永遠の楽土であったのだと
おまえはついに知ったのだ




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ゾスマ・59

2022-04-14 05:13:05 | 詩集・瑠璃の籠

もうやめよ
もう終わりだ
神の忍耐の緒は切れた

ずるいことばかりして
嘘ばかりついて
自分だけをよいことにしてきた
馬鹿どもは全部排除される

人間の愛の進化を引き寄せ
この世に愛の天国を建設する
神のご計画に参加することはできない

すばらしい自分自身の光を発し
すべてを愛でやってゆくと
神に誓うものだけが許される

馬鹿者よ
愛の顔を盗み
嘘を塗りたくって愛のふりをし
それで天国の門をくぐろうとするのか
それに神がだまされると思っているのか

嘘は正確に見抜かれ
すべてこの世を追い出される
そして虚無の支配する砂の荒野へと落ち
そこで永遠に
悲哀と孤独を食べて
生きていかねばならない

もうやめよ
もう終わりだ
神の忍耐の緒は切れた

神の導く
永遠の愛の天国に
入りたいと思うなら
その薄汚い嘘の皮を全部脱ぎ捨て
本当の自分に帰れ




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セギン・29

2022-04-13 05:12:24 | 詩集・瑠璃の籠

愛を広げましょう
愛を広げましょう
この世にきぬをしくように

逃げることはできない
本当の自分を
ともしびのように守ってきた
たったひとつぶの愛が
すべてを変えるのです

暗闇に迷っていた
数々の魂の中で
ただひとり神を見つめていた
その瞳が
すべてを救うのです

愛を広げましょう
愛を広げましょう
この世にきぬをしくように

疲れ果てて倒れるまで
歌っていたひとすじの歌が
万人の大合唱となる
すばらしい春がやってくる

冷たい冬の闇の中で
たったひとり
愛のまことを信じていた
美しい人がいた

ただそれだけで
神は
すべてをやってくださったのです




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カブディリナン・15

2022-04-12 04:53:52 | 詩集・瑠璃の籠

嘘にまみれたくらしを捨て
本当の自分に戻りなさい

あなたが今持っているものは
ほんとうはあなたのものではないのだ
顔も 体も
家も 車も
その幸せな人生も
すべては盗みで得たものなのだ

凡庸の沼に浸りこみ
自分だけが幸せであればいいと
そんな貧しい心を生きている人が
恵まれた暮らしをしているのは
おかしいのですよ

心の貧しい人は
それなりの貧しい家に生まれ
苦労をして心を勉強せねばならない
それが本当だからです

けれどもあなたは
そんな勉強を嫌がり
いろいろなものを人から盗んで
自分だけの豊かで幸せな人生を
自分のために偽造したのです

生きる限りは
幸せでなければ嫌だと
欲深な心を隠しもせずに
傲慢に生きているあなたを
神が今冷たく見ている

もうそろそろやめなさい
神の深いため息が
落ちてくる前に
もうその嘘の人生を捨て
本当の自分に帰ってきなさい

すべての愛に
この人はもうだめだと
見限られる前に

今まで逃げ続けてきた
心の宿題にとりかかりなさい




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トリアングルム・53

2022-04-11 06:03:50 | 詩集・瑠璃の籠

神は
人間の嘘を悲しむ

そのまま嘘を生きていけば
どんどん自分が泥にはまり込み
ついには自分を失ってしまうというのに
馬鹿者はうれし気に
嘘を着込んで明るいところを歩いている

神が創った
美しい自分自身の真価を知らず
他人ばかりを見て
そっちの方がいいと思い込み
他人のものを奪ってそれを被りこむ
なんと愚かなのか

美しい自分になりたいなどと思うのは
自分は美しくないと思っているからだ
おお馬鹿者よ
それが間違いだということにいつ気づくのか

本当の自分こそが
最も美しいものなのだ
それなのにおまえはそれを否み
嘘ばかりで自分を偽造し
あまりにも醜い美人になっている

馬鹿者よ
絶望の荒野に落ちる前に
一切の嘘をかなぐり捨て
本当の自分に戻りなさい

神はおまえを
美しいものに創った
そのまことを信じ
蝶の子が皮を脱ぎ捨てるように
過去の幻を捨て
すばらしい自分自身となりなさい




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