フォマルハウト・２４

あなたを見る
愛の目が
凍り付いている

汚らしい嘘を丸めて
作った美しい自分を
自慢げに見せびらかしながら
嬉しそうに歩いている
あなたを

おお
馬鹿者よ
馬鹿者よ
それが本当の自分だと
思っているのか

折れそうなほど長い足を
蜘蛛のように広げながら
自分はすばらしいと
どの面でそれを言うのか

愛ではないことを
平気でやりながら
自分は愛なのだと
平気でそれを言うのか

糞臭い嘘の仮面の下で
本当のあなたが苦しんでいる
これは自分ではないと
窒息しそうなうめき声をあげながら
あなたに助けを求めている
いつまでそれに耳をそらすつもりか

苦い矛盾の舌になめられて
動かない自分の心を
幻の霊でごまかしながら
あなたはまた言うのだ

これこそが
すばらしい自分だと

アラドファル・２９

もう悲しいことは
やめなさい

たまごのように
大事に嘘を抱いて
本当の自分を裏切り続けるのを
やめなさい

あなたは
嘘と幻の夢から
覚めるのを恐れて
神のささやきから逃げ続けている
奥底から聞こえる
目覚めよという声から

目覚めれば
今は黄金のように大事だと思っている嘘が
すべて糞のように下らぬものになってしまう
そうなれば
その嘘のためにすべてをかけてきた
今までの自分が馬鹿になってしまう
あなたはそれを恐れているのだ

恐れることはない
本当の自分に目覚めれば
糞のようなものなど何もいらなくなるのだ
美しい本当の自分さえあれば
すべてがある
なんでもできる

そしてすべての責任を負い
みんなのためにまことを尽くしていくことが
あなたの喜びになるのだ
それがどんなすばらしい幸福か
目覚めればすべてがわかる

もう逃げるのはやめなさい
あなたが今惜しんでいるものは
いらぬものだ
糞のようにつまらない
幻なのだ

恐れずに
愛に帰ってきなさい

カノープス・７２

逃げることはできない
自分を逃げ続け
他人の顔をかぶって
悦に入っているおまえを
神が軽蔑している

嘘と泥棒で作った美女の顔を
仮面のように自分に貼り付けて
世間をだまして歩いている
おまえを
神はもう愛さないとおっしゃる

人間を裏切り
神を裏切り
自分だけの幸福の城を
この世に建てようとした
そしてそこに永遠に住もうとした
そのためなら
だれを犠牲にしてもかまわないと思った
馬鹿者よ

神がおまえから離れてゆく
もう二度と愛は戻らぬ

真実の顔を真似して偽造した
薄汚い嘘の仮面をぶら下げて
もう去ってゆくがよい
馬鹿者だけが住む
永遠の虚無の荒野へ

神の愛の心を
えぐるように傷つけた
その罪の深さに気づくまで

迷いの闇の中で
苦しみあえいでいるがいい

アルヤ・７７

万年の忍耐の日々は終わり
愛の夜明けが来る

人々よ
神が人間の中に仕掛けた
愛の扉の鍵を開け
美しい自分自身に目覚めなさい

逃げることはできない自分から
逃げ続けてきた愚かさをやめ
本当の自分を抱きしめなさい

永遠に続くかと思われた
苦悩の振動から解き放たれ
あなたの魂は
鳥のように高みに上る

その喜びに貫かれ
永遠にやってゆく自分自身と
ともに生きてゆくことを
あなたは神に約束するのだ

すばらしい自分自身よ
あなたと出会えることを
神は億年の間待っていた
すべての存在が待っていた

ポラリス・１３

おまえが苦しいのは
自分がまちがったことをしているからだ

それを正しいことにこじつけようとして
ずるいことばかりしているからだ

そんな汚らしい自分を
自分の中の本当の自分が
嫌がっているのだ
だからおまえは苦しむ

もうやめなさい
本当の自分を痛めつけてまで
まちがったことに意地を張るのは

おまえがおまえの苦しみから
すくわれるためにやるべきことは
自分のまちがいを素直に認め
迷惑をかけた人々に謝り
償っていくことだ

恐れることはない
正直な自分に目覚めれば
何もかもをやってゆくことのできる
すばらしい自分自身に出会うことができる

おまえは本当の自分の命ずるまま
正しい道をまっすぐに行けばいいのだ
それこそが魂の幸福であり
おまえ自身の本当の願いなのだ

大空のひとつ星のように
自分の中に光る
本当の自分を目印に
自分を立て直していきなさい

ゲンマ・８６

始まる
愛の時代が始まる

嘘と暴虐の時代に
神は硬い壁を下ろし
もはや二度とは許さない

絶望の支配する
暗夜を乗り越え
逃げることのできない
自分を正しく背負い
人よ
永遠の城を見よ

光の中に現れた
神の永遠の愛の城を

神が創った
美しい自分自身を
信じるものだけが
そこに入る

始まる
愛の時代が始まる

嘘とごまかしで作った
偽物の天国の壁を
陶器のように割り
真実の光をこの世に呼べ

光は世界を洗い流し
すべてを変えていくだろう

すばらしい人類よ
身の内にあふれてくる
光の泉に導かれるまま
美しい愛に生きよ

ミンタカ・３１

永遠の
愛の城を出て
どこに行こうとするのか

はてしない
悩みと迷いの
荒野をさすらい
いつまで逃げるのか

あなたはただ
思い通りにならない人生を
すねているだけなのだ
それだけで
世界のすべてを否定し
愚弄しているのだ

小さな網で
風を捕まえようとするように
あなたは拙い理屈で
神を捕まえようとする

あんなものは
幻に過ぎないのだと
すべては
くだらないものなのだと

愚か者よ
人生が思い通りにならないのは
あなたがまだ
愛と法を知らないからだ
その無知を癒すために
神がどんな努力をなさっているかを
全く知らないからだ

何も知らないまま
すべてを馬鹿にして
あなたは愛の城を出てゆく

小さな自分を守るための
嘘を抱きしめながら
永遠の苦悩の荒野に
迷い込んでゆく

トゥバン・１１

人のあらをさがして
神のあらをさがして
弱い自分の嘘を守ろうとするでない

おまえの嘘は
自分のいたずらをゆるしてもらいたい
小さな子供のわがままなのだ

本当は
セックスがしたいだけなのだという
愚かな自分を隠すための
透明なきぬなのだ

子供だからと言って
何をしても許されるわけではない
自分を偉く見せようとして
人や神を馬鹿にすれば
永遠の孤独の門が開くのだ

誰も助けてくれない
誰も愛してくれない
そんな自分をすねるだけの
大馬鹿に落ちてしまうのだ

ゆえに
すべての存在に嫌われる前に
嘘を洗い流し
みなに謝りなさい

自分が間違っていましたと
神にも人にも
正直に頭を下げ
すべてをやり直すのだ

スピカ・６３

人間の苦しみは
すべて
自分を嫌うということから
始まるのです

自分を馬鹿だと思い込み
いやらしいことばかりして
どんどん自分が汚れていく
どんどん自分を軽蔑していく
それが苦しくてたまらない

その苦しみの姿を
正しくつかみ
もうその地獄から出てきなさい
本当の自分に目覚め
正しい神の道に戻ってくるのです

そうすれば
神が創ってくださった
本当の自分の美しさがわかってくる

神はこの世に
いやらしいものなど
何も創ったことはないのだと
すべては
美しくよいものばかりなのだと
わかってくる

本当は
この世に悪いものなど
何もないのです

だからもう
馬鹿なことはやめなさい
逃げることはできない
本当の自分を抱きしめ
あふれる愛に濡れるまま
すべての幸福のために働きなさい

すばらしい自分自身の真実を
神の中に投げ込み
美しい愛のために生きることこそが
人間の一番の幸福なのです

スコルピウス・２５

苦しい時は神を見よ
神に語りかけよ
神が導いてやろう

苦いことはするな
愛にとびこみ
愛ですべてをやりなさい

逃げることをしてはならない
自分のすべてを背負い
夢にかけて
神をこの世に広げなさい

愛を信じ
愛を行えば
すべてはうまくいく
自分をちぎるように
つらいことでも
耐えていける

すべてを愛し
美しい友情を結び
助け合いなさい
そうすれば
どんな難しいことも
乗り越えていける

光来る明日に
人類の栄光を信じ
すべてをやっていきなさい