テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

レスポールで『ツェッペリン風』に弾いてみた・・・

2012年10月06日 | 日記

ブログを三話連続レスポールでアップしてしまうくらいに
今回購入のレスポールはお気に入りなのだ



前回のブログを読み返してみたのだが・・・

乱文&誤字が結構多かったように感じたのだ

ギターの速弾きのように猛烈なスピードでタイピングしているのでご了承願いたい


「意味が伝わればよいかなぁ・・?」

という感じなのだ






今までは中古品に良いイメージを持っていなかったのだが少し考えが変わってきた



先日、お話したように決してコンディションが良い状態で購入したわけではない


むしろ、最悪(大袈裟かな?)のコンディションを自分のメンテで
『良品』にリカバリーできたことを嬉しく思うのだ



他人が7年間寝かしたギターであるにも関わらず非常に愛着を感じるのは何故だろうか?



前回までポスター風の画像をアップしてきたのだが今回は比較的クリアな画像を用意してみたのだ

ピックガードも研磨剤で軽く磨いてあるのだ



ネジも復活させたのだ



小さい部分だがギターの顔の一部なので印象が変わるのだ



先日、ピックアップのスイッチ部分の画像をご紹介したがもう一枚クリアな画像をご覧いただきたい




やはり、小さなノブでもあった方が良いと思う



分かり難と思うがあえてヴィンテージ風の色褪せた白をチョイスしたのだ



普通の中古はボディのコンディションが良くても金属部分が劣化していることが多い

色褪せた金属パーツは磨いても輝きは取り戻せない

気に入らなければ交換しかないのだ

幸いにも押し入れで眠っていただけにピカピカの新品状態なのだ



他のパーツのコンディションから考えて前のオーナーがお手入れしていたとは考え難い

これもこのギターのお気に入り部分の一つなのだ


先日、お話した前オーナーの『刻みキズ』だが磨きを艶出しを繰り返して解決したのだ



まったくキズがない状態になったのだ

若干、艶がなくなってしまったのだが・・・

むしろ良い雰囲気になったと感じる


ネックは一番酷使される部分だけにヴィンテージではネックの裏側全体が擦れている場合が多い

正直な話、そこまで状態が酷いと演奏に支障を来す恐れがある

今回はヘッド部分なので演奏には問題ない


再度、指板のお手入れをした



初回のオイルが馴染んだところに上塗りしたのだ

長年の枯渇した状態にはこのくらいで丁度良いのだ





ボディも適度に色褪せているのだ



おそらく、最初はもう少し色が濃かったような気がするのだ

こんな感じだろうか?



ボディのコーティングも奥深い


実は高級なギターほどボディのコーティングが薄い傾向がある

ストラトでもあえて薄い被膜を採用するモデルも50万円超えには多いのだ


逆に低価格帯のギターは音を度外視するほど厚塗りをする傾向がある

答えは簡単なのだ

初心者が扱っても壊れ難くする為なのだ


厳密な違いは私には分からないが薄いコートは音に影響するらしい


今回購入したレスポールが薄い被膜であったかは不明だが・・・

結果として60年代を彷彿させるルックスを見せてくれているのには感動しているのだ

楽器店の鍵付きにショーウィンドウの中の100万円のヴィンテージに似ているのだ


ケースが汚い・・と言ったのだが磨けば何とかなるものなのだ



むしろ、シールをベタベタ貼られたケースでなくて良かったと思っている



かなり艶が出ていると思う

縫い糸も切れている部分がないのは好印象なのだ



金属部分の劣化は仕方ないと思う

これが限界なのだ

むしろ、中身のギターとのバランスを考えればこのくらいの劣化が丁度良いともいえるのだ



もっとも痛みやすい取っ手部分も良好なのだ



ちなみにこちらがエピフォン純正のケースなのだ



私のケースは無印なのだが・・

むしろ、良かったと思う

茶色というのは大人の感じが漂うのだ


ボディ裏とネックの状態も良好なのだ

ネックにキズがないのは最高に嬉しい


私の場合、ネックのキズが気になるタイプなのだ

今回は軽い艶出しで終わったがキズがあったならば一皮剥いたと思う


ケースの中には乾燥剤と魔法のシートを放りこんである



乾燥剤はストラトのケースの中に2個入っていたので流用したのだ

魔法のシートはストラト購入の時にお兄さんがサービスしてくれたものなのだ

湿度を自動的に管理してくれる優れモノらしい

実験好きのお兄さんが実際に自宅で水を含ませて試したようだ

真面目なお兄さんは小物でも自分が納得した商品しか陳列しないのだ

この辺りが他の楽器屋さんとの大きな違いなのだ

自社の製品を猛烈にプッシュする営業マンの言いなりではない




基本的にストラトは常に外に出しているのでシートをケースの中に入れておいても意味がない



ちなみに私のストラトのケースのような『機密性の高いケースで』威力を最大限に発揮するようだ


ケースの内部をご覧いただきたい

非常にキレイな状態を保っている


問題のカビのような匂いは除菌と天日干しで解決した

押し入れに7年間も保管していれば仕方がないことなのだ



読者の皆さんも押し入れに眠っているギターがあれば定期的に風を通すことをお薦めする

風通しもメンテの一環だと私は考えている

洗濯ものではないので直射日光には注意していただきたい

仕上げにレモンオイルなどを塗っておけばなお良いと思うのだ


小物入れも付いている



こちらも内部は使用感がないのだ


ハードケースにも色々な種類があるがおそらくこのグレードをものを新品で購入すれば2万円以上はすると思う


ボディのトラ杢も敢えて加工をしない画像でご覧いただきたい





続いて機能的な調整についてお話したいと思う

ピックアップの高さ調整に無頓着な人も多いようだが・・・

実はギターの音を決定づける重要な要素の一つなのだ




ドライバー一本で『好みの音』を手に入れられるのだから遣らない手は無いと思う

前のオーナーの状態はかなり高めに設定されていた

おそらく、買ったままで使っていたように思うのだ


実は数年前までは私もピックアップの高さに疑問など抱かなかったのだ

買ったままの状態で使っていたのだ


基本的に低めのピックアップはかなりピッキングのニュアンスを表現できる

一方で少々パワーが不足する場合もある


高めのピックアップはパワーはあるものの音の分離がいまいちに感じられる

手持ちのアンプの特性や演奏するジャンルで微調整すると良いと思う


ちなみに私は店頭で売られている一般的なレスポールよりも低く調整しているのだ



続いて弦高の調整なのだ

ストラトよりも僅かに高めに調整してみた



ストラトとアリアでは1弦と6弦の高さの差が少なく調整しているのだが・・

レスポールは1弦と6弦でかなり高低差をつけてみたのだ


これには理由があるのだ

レスポールはストラトよりもスケール(ネックの長さ)が短いのだ

つまり、同じ太さの弦を張った場合、レスポールの方が弦の張りが弱く感じられるということなのだ


特にレスポールの奏法の魅力は低音弦でのリフワークだと思う

ピックの当たりに負けない為に低音側だけ少し弦高を上げているということなのだ


様々なギターで慣れているせいか・・

『調整の勘所』は鋭い方だと自負しているのだ

一発で決めてしまったのだ

とりあえず、今のところは大満足なのだ


レスポールに詳しくない人の為にレスポールのボリュームとトーンの組み合わせについて説明したい

ちなみにストラトは1ボリューム2トーンという仕様なのだ


それに対してレスポールは2ボリューム2トーンということになる

youtubeなどの動画を参考にしてみるとリアを使う人が圧倒的に多いように感じる

リア≒ロックというイメージがあるのだろうか?


個人的にはリアとフロントのミックストーンが気にいったのだ



先に述べた4個のツマミで音質を作るのだ

セレクタースイッチを真ん中にしてリア8対フロント2というボリュームが良い感じだと思う

フロント、リア共にトーンの効きも良好なのだ



ストラトで覚えた技?なのだが・・・

レスポールでもフルテン(最大音量)にはしないのだ

5~8くらいが美味しい領域だと感じたのだ


フルテンとボリュームを絞った状態で何が違うのか?

ボリュームを絞った方が音の輪郭がはっきりしてくるのだ


音量の不足はマルチエフェクターやアンプ側で補えば解決するのだ



最後に純正のピックアップの印象をご説明したい

やたらとピックアップの改造をしたがる人が多い


メタル向きのギターをさらにパワーアップする方向性は理解できるのだ

しかしながら、ストラトやレスポールの場合はむやみなパワーアップは材の良さをスポイルする結果を招くと思う

ストラトの場合を例にあげるならば、
純正のピックアップはアルダーやアッシュ特有の硬い材の良さを引き出すチューニングが施されているのだ

レスポールも同様にマホガニーの温かい感じを引き出すように調整されているのだ


正直な話、低価格帯のギターの場合は材もピックアップも何でも良いという感じなのだ

コストの関係上、仕方がないところだと思う


エピフォンも中級機種以上ならば、十分に考えられていると思うのだ


「俺の好みの音じゃないなぁ・・」

という感じでピックアップの交換に踏み切ってしまうのだと思う


以前にもお話したがギターはピックのアタック感がすべてなのだ

すべての弦楽器にいえることだと思う


音が細いのは演奏者のピッキングにあるのだ

とにかく、純正の状態で良い音が出せるまで弾き込んでみるのも一考だと思うのだ


さらに先に述べたようにピックアップの調整や弦の太さなどを研究してみるべきなのだ

ギターを始めたばかりの初心者の人に言いたいことなのだ


買ったばかりのギターのピックアップを交換してほしいと来店した学生さんにお兄さんも似たような事を言っていた




前のオーナーにお礼を言いたい

「押入れの中で7年以上も寝かせてくれてアリガトウ!」


楽器店のお兄さんが所有するギブソンのヴィンテージにも負けていない音が出る気がする


何故、中古品をこれほど気にいってしまったのか?

自分でも良く分からないのだ


ギターとの出会いも男女の出会いに通じるものがあるような気がする

前のオーナーは不要という事で売りに出してしまったが・・・


私にとっては他のギターと共に長い付き合いになりそうな予感がしているのだ

品質にバラつきがあるというUSA製のレスポールは当分は必要ない気がしているのだ



今回もタラタラと長文を書き連ねてしまった・・・


上記の説明も含めていつものように『音』で表現してみた

一発目のリフはリア、次に重ねってくるリフ&ソロもどきはミックスなのだ


7年目にしては『枯れている音を』お聴きいただきたい

レスポールといえばジミーペイジということでレッドツェッペリン風のリフを考えてみた



レスポールにはこういう雰囲気のロックンロールが一番似合うと思う



どうだろうか?







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レスポール『購入秘話』の続き・・・

2012年10月04日 | 日記
昨日の続きなのだ

レスポールの購入を検討している件までお話したと思う・・


最初は中古の購入は視野に入れてはいなかった

中古≒割安というイメージを持っている人も多いと思うが中古は難しいのだ


最近は楽器店でも新品と並行して中古楽器を販売しているが中には微妙な物も多いように感じる

中古品購入のメリットを考えてみたいと思うのだ


一つは殆ど使用感がない新古品を新品よりも割安に購入するというパターン

同様の商品を新品でも購入することができるのが特徴だといえる

展示の際に転倒などで『チョイキズ』ができてしまった商品を処分することも多い

これは正直に言って欲しいモデルならば超お買い得だといえる


しかしながら、頻繁に楽器店に出入りしている他のお客さんに先にゲットされる確率が高い

欲しいモデルだがボディカラーを含む仕様が自分の好みと異なる場合も微妙だと思う

すべてが合致したならば、親や奥さんに頼み込んでも即購入すべきだと思う


楽器購入は勢いと縁だと私は考えているのだ



もう一つの中古品のメリットというか特徴について語りたい

すでに生産を終了しているモデルを購入することができるという点に注目したい

日本で生産されていた頃のエピフォンなどが好例だと思う

ヴィンテージ系のギターもこの部類に分類できると思うのだ


三つ目のパターンとしては買い替えの為に売りに出されるパターンなのだ

現在でも購入できるギターもあるし、すでに生産を終了しているモデルもある


こんな感じだと思うのだ



安いというだけで中古品に飛びつくのは危険な判断だといえる

読者の皆さんの中にもギター弾きがいると思う

『絶好調のギター』を売りに出すだろうか?


あるいは先に述べたように月日と共に価値が増しているギターを手放すだろうか?



そうなのだ・・

基本的に中古として流通している品物はある人にとっては『不要品』だということなのだ


私もギターの売り買いを繰り返してきた

気に入って買ったギターを二束三文で買い叩かれるのは痛いと思ったのだが考えて決断したのだ

結果的には良いギターライフになっていると思う

「それならば買わなければ良かったんじゃない?」

という意見をお持ちの人もいると思う


まさに銭失いの何ものでもないのだが・・・

非常に『勉強』になったと思っているのだ

長い人生にはこのくらいの失敗と出費は仕方ないと考えているのだ

机上の理論でギターを弾いた気分に浸っている者が私の友人にいる

経済的な理由もあるのだと思うが・・ちょっとだけ不憫に感じてしまうのだ



ギターを絞るのも悪くないと思う

楽器屋のお兄さんのように押し入れにギターを寝かせておくのは本望ではない

いざ使おう!と思ってから様々なメンテに時間を費やすもの好きではない

2本残しというのが私の管理の限界だと思うのだ


結果的にベースを含めて3本だが常に良好なコンディションを維持できているのだ



チョイキズのギターならば機能にはまったく支障はない

問題なのは楽器として不備を抱えたギターが売りに出されるケースが多いということなのだ

私は利用したことはないがオークションなどに出品されるギターも怪しい場合が多いように感じる


実際にオークションで格安で落札したお客さんが泣きながら楽器店を訪れるケースを見かける

再び二束三文で買い取ってもらうか、かなりの出費を覚悟して修理する場合も多いようだ



ちなみに楽器店で販売されているギターにジャンク品は皆無だといえる

基本的にギターとして成立するものだけが並んでいると考えて良いと思う


問題なのはその品質なのだ

初心者が面白半分にローポジでコードストロークするような用途ならばどんなギターでも大丈夫だといえる

ハイポジでのリードやコードなど、すべてのフレットを積極的に使う為にはかなりの品質が求められるのだ


買い取りに壊れたギターが持ち込まれることも多い

壊れていてもダメージが最小ならば買い取ってくれるのだ

楽器店には色々なパーツのストックがあるのだ

ピックアップが壊れているレスポールでもピックアップの交換で配線の処理で簡単に直してしまうのだ


ネックが反りまくっているギターも買い取り対象になる

トラスロッドが効いているということが前提になる



問題なのはそこまでネックが反るまで『放置』されていたということなのだ

色々と問題を抱えている場合が多いと思う

フレットの残りが気になる人にとってはタンスの肥やしになっていた方が好都合という場合もあるが・・・


メンテをしてから店頭に並べられるのだがおそらく購入後のメンテは新品よりも手間がかかると思う

すでに何本もギターを所有してきた中級以上のユーザーならば大丈夫だと思う


もっと根本的な話になるが・・・

そのギターが確実にお買い得か?ということを見抜く目が不可欠だといえる

友人を伴っての雑音がなければ不安という人も見送った方が無難だといえる



中古購入に関してタラタラと語ってしまったが・・・

初心者の方は何かの参考にしていただきたい

ギター雑誌でもあまり触れられない部分だと思う




レスポール購入の経緯について少々語りたい

楽器店のお兄さんにはレスポールを購入したいという強い意欲を見せていたのだ

売りに出したエピフォンだが他のメーカーと弾き比べてみたところ雑な感じは否めないが音が良いのだ

音が太いというか格安な割にはレスポールなのだ


さすがにギブソンの直系メーカーだけのことはあると思う

他のメーカーの音はもっと上品なのだ

音の輪郭がはっきりとしているというか・・上品なハムの音なのだ


レスポールには荒々しさという音が不可欠なのだ

言葉で表現するのは難しいが・・・・


お兄さんは私が中古でも新品でも良いと思っていたようなのだ

私の携帯に連絡が入ったのだ

「今、レスポールを買い取ったんですけど・・・」

「エピフォンなんですけどボディがキレイな品物なんですよ」


早速、仕事帰りに楽器店に立ち寄ることにしたのだ

ちなみにお兄さんは私の趣向を知り尽くしているのだ

年代的にハードケースに目がないのだ

ハードケースはモチベーションがグッと上がるのだ

やはりオヤジだと思う


中古のギターは買い取り後に必要なメンテとクリーニングをしてから店頭に並ぶのだ

先にも述べたようにジャンク系のギターは何かと問題が多いので楽器店は嫌うのだ

ギターとして普通に成立する商品だけを販売するのだ


買い取り価格+メンテの工賃+お店の利益≒販売価格ということになる

メンテの中にはパーツの交換代金なども含まれるのだ

パーツの交換もなく、状態が良いギターは販売価格を低く抑えられるのだ


まれに楽器店でも購入を拒むようなギターがある

ボディにシールがべたべたと貼られ、ボディには無残な多数の傷、パーツ交換も下品で意味不明なギターなのだ

この手のギターは本人にとって愛着がある場合が多いので基本的には手元に置くのだが希に売りに出されるのだ


理由は維持の限界を超えたからなのだ

すでに何回もフレット交換を繰り返し、指板もかなり痩せている状態なのだ

次回はフレット交換ではなくネックの交換というところまで使い込んでしまったのだ


フェンダージャパンのテレキャスだとしてネックの交換に5万円以上かかってしまうのだ

その他のバランス取りが必要な場合にはさらに数万円の出費になる場合もある

下取りに出して次のギターの資金にあてようとするのだ


シール剥がしだけで相当な時間がかかってしまう

しかも剥がしたシールの跡が焼けてしまっているのだ


バンド活動をしているお兄さんはそんなギターをたくさん知っているのだ

こんな場合には買い取りを拒否されてしまうのだ



脱線してしまった・・・


買い取りホヤホヤのギターを私に見せてくれたのだ

これはお兄さんの良心なのだ


ある意味では私にメンテをしろと言っているようなものなのだ

「どうですか? なかなかキレイなギターでしょ?」

ギブソンを持っているお兄さんは『良いギター』という表現は使わない


エピフォンのレスポールにはあまり詳しくないが近年のエピフォンでは見かけない木目と色合いなのだ

「キレイだね~ しかもトラ杢っぽいメイプルトップが好みだなぁ・・」


ラインナップに似たような色を見かけたことがあるのだが最近のレスポールはもっと鮮やかな発色なのだ

私に見せてくれたレスポールはいい感じで色あせているのだ


トラ杢でありつつ、サンバーストのような風合いが美しい逸品だった

お兄さんは遠慮がちに言うのだ

「ボディはキレイですけど・・・ネックとかの状態は微妙ですよ」

「ピックアップも配線の見直しが必要かもしれませんね・・・・」


現状でリアのピックアップが死んでいるのだ

フロントは良好なのだ


お兄さんは続けた

「うちの常連さんのギターなんですけど・・ギブソンに買い替えるみたいですね」

「途中でストラトに転向しちゃったんで押入れで7年間眠っていたそうです・・」

「やっぱりレスポールが欲しくなちゃったみたいですよ ギブソンですからね」


会ったことはないお客さんだが何となく私と感覚が似ているように感じたのだ

ストラトもレスポールも好きというお調子者なのだ


ある意味でギターを何派と限定する必要はないと思う

ストラトもレスポールも良いギターだと思うのだ



若いころに使っていたギターだそうだ

気になるフレットもタップリと残っているのだ

テンション(弦の張り)が弱いレスポールではチョーキング癖がフレットに残っている場合が多い

しかも、特定のフレットだけ摩耗しているので困るのだ


5F、7F、12F辺りなのだ

読者のギター弾きの人も思い当たる節があるのではないだろうか?


ローポジと最終フレットはしっかり残っているのだ

こんな場合にはすぐに『フレット詰まり』を起こしてしまうのだ


すべてのフレットを使う私にとっては不都合なのだ

フレットの摺り合わせが必要になってしまうのだ


書き忘れたが買い取り後のメンテでフレットの摺り合わせを行うケースも多い

しっかりと価格に反映されているのだ


ボディのコンター加工、フレットの摺り合わせ、トレモロ棒のカット&磨き、トレモロの調整etc・・・

お兄さんは私がそこそこ何でもメンテできると思っているようなのだ


プロほどの精度はないがとりあえずギターに関することは何でも勉強してきたつもりなのだ



目の前のレスポールを気にいれば現状で私に売ってくれるというのだ

諸費用がカットされているだけにかなり魅力的な価格なのだ

しかも汚いがハードケース付きなのだ


最近のハードケースは私のストラトのような現代的なルックスが主流になっているだけにヴィンテージ感あふれるケースは魅力的なのだ


レスポールの形に合ったケースというのが渋いのだ

7年間も放置されていただけにカビのような匂いがしたのだ


価格が安い決定打は他にもあるのだ

前オーナーが勢いでヘッドの裏側に文字を彫ってしまっているのだ


彫るといってもカッターのような鋭利な刃物で表面だけを削っているのだ

色々なメンテを克服してきた私にとっては朝飯前なのだ


私には朝飯前でも楽器店にとっては致命傷なのだ

削った傷を消すにはさらに表面を削る(磨く?)必要があるのだ


このような場合にはプライスボードに傷の箇所を明記して価格に反映させるのだ

気にしない人は気にしないと思う


しかしながら、購入直後に誰かが書いた文字が見え隠れするのはやはり気になる

特に磨きに時間をかける私としては放置はしておけないのだ


今回のレスポールはコンディションとヘッド裏の文字がネックになっているのだ

お兄さんがいくらで買い叩いたかは知らないが・・・

相当に安く値段を設定しなければ売れないと思うのだ


しかも商品にするまでに時間とお金がかかる代物なのだ

つまりは見返りが少ない商品なのだ


売れ残ってしまっても店長に叱られてしまうのだ

”何で買い取ったの?”という話になってしまうが私の姿が見え隠れしていたのかも?


お兄さんも人が良いのだが・・

私も負けないくらいに人が良い(と思う)


お願いやお誘いを断れない性格なのだ

しかも負けず嫌いなのだ


今回は格安購入のチャンスでもありお兄さんの挑戦状だと思っているのだ


別室を借りて簡単なメンテをしてみたのだ

トラスロッドの効きが良好なのはギターが生きている証拠なのだ


何故だか7年分『逆反り』しているのだ

普通は少しだけロッドを回すのだが今回はかなり回す必要があるのだ

冬場になって乾燥すれば自然に順反りに転じると思うのでこれで良いのだ

安全マージンを確保した形なのだ


ピッチもかなり狂っているのだ

ハイポジで音痴なのだ


購入後に自宅でじっくり駒を組み替えることで納得したのだ

フレット音痴にも色々とあるのだ

根本的にフレットがテキトーに打たれている場合は手の施しようがない


今回のケースでは問題ないレベルだと判断したのだ

これも、かつてエピフォンを所有していたお陰なのだ


かなり弄り倒したのでエピフォンレスポールのメンテと状態の判断は得意になったのだ


楽器店にとっては重症だが・・・

私にとっては簡単な相手なのだ


楽器店は忙しいのだ

一本のレスポールと半日向き合っている時間はない

私の場合には楽しみながら時が流れるのだ


何より購入金額を聞けば、失敗がまったく怖くないのだ

しかも、再度の買い取りを約束してあるのだ


ケースの掃除なども含め、メンテの青写真が私の頭の中にあったのだ



「買う事に決めたよ 例の金額でいいんだよね?」

ここでは書けないほどの爆安プライスなのだ


”店頭に並んでいる中古価格って何だろう?”

と思えるほどなのだ


まぁ、普通のお客さんはこんな壊れたギターは絶対に買わないと思う


2005年頃に生産されたモデルだとお兄さんが言っていた

当時の価格で12万円くらいのプライスを付けていたそうだ


近年はボディ材もどんどん粗悪になっているのだ

特に低価格帯のギターは利益確保の為に材のコストを抑える傾向がみられる


エピフォンも同様だと思う

以前に所有していたサンバーストモデルもトラ杢とは程遠い縦模様なのだ


単に板をカットして中央で貼り合わせたような感じだったのだ


購入時には恥ずかしながら本家のレスポールのクオリティを知らなかったのだ

勉強不足だったと痛感している


まぁ、知ったところで価格には雲泥の差があるので意味がないが・・・・


少なくとも美しいレスポールは『トラ杢』という常識を知ったのは収穫だったと思う

ギターを弾くよりも知識が先行している人を見かけることも多いがギター弾きは単純にギターを楽しめば良いとも思えるのだ


知識は後から付いてくるとも思える

「俺って何も知らないんだよなぁ・・・」

という読者の人も安心していただきたい


それで良いのだと思う


レスポールは本家も含め何故だかブリッジの駒が3個ごとに非対称にセットされている

以前のレスポールも分解後にすべて同じ方向にセットしたのだ


日本製のレスポールモデルには最初からすべて同じ方向にセットされているものもある



不思議なのだ


いずれにしてもピッチが正確に合わせられるならば何でも良いと思う


以前はエピフォン独特のヘッドの形が嫌いになって売却してしまったのだが・・

久々に出会ってみて感じたのだが悪くない形なのだ


本家のレスポールを基準に考えるから粗が見えてくるのだ



格安であの太いサウンドが手に入るという前向きな発想がエピフォンユーザーには不可欠だと思う


すでに楽器店でのお試しの段階で気づいていたのだが・・・

新品よりも音が乾いているのだ


7年分確実に乾燥しているのが感じられるのだ

これは非常に有難いのだ


私のアリアも新品の頃は湿った音色だったのだが最近はシングルでもハムでもボディの鳴りを感じさせてくれる




余談だがUSA製では広大な工場の一角に乾燥部屋を持っているそうだ

価格帯にもよるが最低でも10年くらい乾燥させた板を順番に使っているのだ


50万円を超えるようなクラスならばもっと乾燥させているかも?


実際にUSA製のストラトを使ってみて感じたのはパーツは低価格帯と大差ないということなのだ

ペグにしてもブリッジにしても純金を使っているわけではない


以前にもお話したが価格の大半は材と緻密な作業に要する工賃だと解釈して間違いないと思う

「それじゃフェンジャパのストラトを家で10年寝かせば一緒じゃない?」

読者の皆さんも10年モノもギターをチラッと見たと思う(笑)


実はこれがギターの深いところなのだ

低価格帯のギターなりに熟成するがUSA製の鳴りには絶対にならないのだ


これが高いお金を出す理由の一つなのだ


個人的には1年寝かしで1万円(日本円で)くらいでは?

と考えているのだ


これに厳選された材とパーツの価格、組み付け工賃で販売価格になる気がするのだ



とにかく7年間は大きいと思う

しかも、前オーナーが途中で飽きてしまったのが最高なのだ

妙な癖も残っていないのだ


他人が使ったギターでもっとも困るのがその人の癖なのだ

癖に慣れるか?

根底からセッティングを変更するか?

の選択を迫られる


フレットの減りから見てもほとんどリードプレイをしていない

無改造のGT-Rに出会った感じなのだ

「リードを弾かない人って多いんだなぁ・・」という感じなのだ


ちなみにお兄さんの情報によるとそのお客さんはこの数年でそこそこ腕を上げているらしい

ギブソンを買うっていうんだからね~


読者の皆さんの中にはUSA製のギター弾きは上手だという固定観念はないだろうか?

これは大きな間違いなのだ


上手いからUSA製を買うのではない

何かの巡り合わせで購入資金を確保できただけなのだ


おそらく素人のUSA製オーナーの9割は自己満足の微妙な世界だと思う

もちろん、私を含めてだが・・・・


いつかはUSA製・・と思っている人も多いと思うが無理をする必要もないと思う

自分に合ったギターに出会う方が何倍も重要だと思うのだ


世間の評価に振り回される必要もないと思うのだ


購入したレスポールには僅かに打痕があるのだが・・・

他人が付けた傷とはいえいい風合いなのだ


私の場合、絶対に傷を付けないのだ

もちろん車のワックスがけのような擦り傷はあるが目に見える傷がないのだ

無理につける必要もないが・・・


お兄さんが不思議がる部分なのだ

私的には・・

どんな風にギターを扱っているのか?


それが気になるところなのだ


ボディ裏側には使用感がまったくない

ライブなどで使い込んだギターは『バックル傷』があるのだ


外での使用が少なかったと思われる

ネジ類もすべて外して磨き直したのだ


ピックガードも分解して正確な位置に取り付け直したのだ

ピックアップの切り替えスイッチのノブが無くなっていた

おそらく誰かの影響で故意に取り外したのだと思う


これも後日、楽器店で80円で購入して解決した

ちなみにメーカーごとにサイズが微妙に異なるのだ


あくまでもエピフォンにこだわるとスイッチ全体の発注になってしまうのだ

これがギターパーツの困った部分なのだ


フェルナンデス用のパーツで間に合わせたのだ

脱落防止の為にセメダインで固定してしまった


これだけでも男前になった気がする


肝心の死んでいるピックアップだが・・・

こちらも分解して配線を繋ぎ直したのだ



エレキにはドライバーセット、ハンダ、ヤスリ類があれば十分だと思う

これだけでかなりの作業が可能になるのだ


配線も難しいように感じるかもしれないがオヤジでもできると思っていただきたい

まぁ、私の場合は普通のサラリーマンオヤジの3倍は器用だと自負しているが・・・


20代の若者ならば色々な作業を短期間にマスターできると思う

ギターの演奏もメンテも伸び代があるのだ


長々と語ってしまったが・・・

またまたレスポールが仲間に加わったのだ


サブという立ち位置なのでエピフォンで決着できたのはラッキーだったと思う

とにかく音が良いのだ

ボリュームとトーンを少し絞った音が枯れているのだ


正直、エピフォンを7年間使うのはしんどいと思う

フレット交換も無しで枯れた音を超格安でゲットできたのだ


読者の皆さんも新品と共に楽器店の中古品のコーナーをのぞいてみてほしい

新品を買えればそれが一番だけど・・ね






GT-100でストラト用に作ったパッチをレスポール用にアレンジして弾いているのだ


もう少々、フレットの磨き(弾き込み)が必要だと思う

フロントとリアをミックスして音を作っているのだ










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また、レスポールを買ってしまった・・・(笑)

2012年10月03日 | 日記
常連読者の皆さん、お久しぶりなのだ


もう10月なのだ・・・

時の流れは早いものだと思う


以前に私がエピフォンのレスポールを所有していた事はご存じだと思う

「レスポールが欲しいなぁ・・」

という感じで衝動的に購入したのだが何かと気に入らない点も多く1年を待たずして売ってしまったのだ


基本的に自宅では座って弾くことが多いのだがコンター加工無しのボディが体に痛いのだ

盛り上がってくると1時間近く連続で演奏する事も多いのだが・・・

痛みの為に意気消沈してしまうのだ


音も腰を据えて弾き込んでみると思ったような感じではなかったのだ

やはり、楽器店での試奏には独特の『魔力』があると感じてしまうのだ

おそらく、無意識にテンションが上がっているのだと思う


これは私だけではないと思う


私のような中年オヤジが試奏している光景を見かけることも多いのだが・・・

分別ある年代にも関わらず・・

大音量で他のお客さんや楽器店のお兄さんを意識しながら
夢中になって弾きまくっている場に出くわすことも多い


そんな感じで購入を決めた時にはとても良い音だと思ったのだ


もう一つ、気に入らなかった点はルックスなのだ

ブラウン系のサンバーストは美しかったのだが木目が縦模様だったのだ

それも、理解して買ったはずなのだが・・だんだんと物足りなく感じてしまったのだ


エピフォンのレスポールを購入した後も無意識に検索してしまうのだ

本物のレスポールの上位機種と比較してしまうのだ


もちろん、値段も比べものにならないのは承知しているのだが・・・

やはり、レスポールの真骨頂は美しい『トラ杢』に尽きると思うのだ



定価で36万円くらいの商品の画像なのだ

チェリーサンバーストとトラ杢のコントラストが美しいと思う


もう一つ気に入らない部分があった

それはヘッドの形なのだ

本物のギブソンのヘッドはこんな感じなのだ



続いてエピフォンのヘッドの形なのだ




明らかに形が異なるのがお分かりいただけると思う

ギブソン直系のメーカー故にそれ以外の部分のコピー?は許されているのだが・・

ヘッドの形状はギブソンからの強い要請らしい


10年以上前にはエピフォンも日本の工場で生産されていたのだ

日本製の品質の良さは周知の事実なのだ


使用する材も上位機種では本家に肉薄するような勢いだったようだ

ユーザー達は一気にエピフォンに流れてしまったのだ


危機感を感じたギブソンが講じたのが・・

”ヘッドの形状変更・・”なのだ


エピフォンヘッドの形が好きだというファンも少なくないと聞いているが個人的には微妙だと思う

やはり本家の男らしい角ばったデザインに惹かれてしまう


こんな簡単な事なのだがこれでギブソンは地位を守ったのだ


高額なUSA製を購入する人々は音質はもちろん、ルックスまで追求するものなのだ

仮に良い音のエピフォンを勧められても見向きもしないものなのだ


実は先日ご紹介したyoutubeの動画でルカサーが弾くレスポールにノックアウトされてしまったのだ

 

弾き難さから売り払ってしまったものの・・・

「レスポールは一本持っておきたいなぁ・・」

と思うようになってしまったのだ


一度このようになると誰にも止められないのだ

とにかく、暇があれば『レスポール』というキーワードで検索しまくるのだ

最近、ブログが中断してしまった理由の一つでもあるのだ


衝動買いすれば、再び同じ結果になるということを肝に銘じていた


自分なりに購入のポイントを絞ってみたのだ


ボディ色(模様)

音色

この二つだけなのだ


当然ながら、この中には価格という要素は含まれていない


USA製のストラトで気を良くしている私は本家のギブソンも視野に入れていたのだ


最近はギブソンもユーザー側に歩み寄ってきた感がある

実売価格で10万円でも一応本家ブランドが手に入る時代になったのだ



フロント&リアでタップ機能が備わっているのだ

つまりはハムとシングルを任意で切り替えることが可能なのだ


このような仕様はヘビーユーザーには絶対に受け入れられない

私のような微妙な立ち位置のユーザーに向けているのが見てとれる


ヘッドの冠はギブソンという文字が輝いているのだが・・・

細部の作りが微妙にチープに感じられる

実際に楽器店で本物を確認してきたのだ


王道的レスポールの特徴がほとんど省略されているのだ

一例としてボディのバインディング(白い縁取り)やネック側面のバインディングetc・・・


もちろん、ボディ表面も縦の木目が剥き出しなのだ

私が理想とするトラ杢には遠く及ばない


実売価格で20万円出せれば気にいたモデルが手に入るのだ



さらに5万円だせれば最高に美しいトラ杢が手に入るのだ

無理をすれば買えない価格でもないのだが・・

弾き難いという事で一度手放している身としては高額出費は腰が引けてしまうのだ


できれば本家のギブソンが良いと考えていたのだが・・・

先に上げた購入ポイントに重きを置いた方が満足すると考えたのだ


基本的に弾き易いストラトやアリアをメインに使い、あくまでもレスポールはサブなのだ

そう考えると無理をしなくても良いようにも思えるのだ


手放したエピフォンも音程も安定していたし楽器としての品質は悪くはなかった気がする

購入するならば同等かそれ以上でなければ意味がないような気にもなってきたのだ


楽器屋のお兄さんに相談したところ、強く『日本製』をプッシュしてくるのだ

私なりに調べたところ、やはりジャパンはクオリティが高いように感じる

日本製の候補としてはフジゲンとトーカイだと思う


10万円前後でも満足できる商品が手に入れられるのだ

15万円出せればかなり作り込まれたギターが手に入る


15万円で最高品質の日本製を購入するか?

10万円で本家ギブソンブランドを手に入れるか?


この価格帯で購入を考えている人が頭を悩ます部分だと思う

読者の方々もお近くの楽器店で質問していただきたい


おそらく9割以上の店員さんが日本製を勧めてくると思う


最近、「ギターの品質って何だろう・・」と考えるようになってきたのだ


ブログが重くなってきたのでこの辺で・・・


ブログのタイトルにもあるが実は再びエピフォンレスポールを購入したのだ



今回は理由あって中古なのだ



画像では分かり難いと思うが非常に美しい『トラ杢仕様』なのだ

偶然にもかなりの逸品を激安で手に入れたのだ


その辺りのエピソードを交えて近々にブログをアップする予定でいるのだ

調整済みなので音源もご用意したいと考えているのだ













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