久しぶりにウクレレの音を聴いていただきたい
ギターを弾かない日はあってもウクレレに触れない日はないほどなのだ
アコギ然り、生木の楽器は弾いた時間だけ音が変化する
特に単板で作られている楽器は弾かなければ眠ったまま
永遠にその眠りから目覚めることはないのだ
少々大袈裟に聞こえるかもしれないが・・
これは声を大にしてお伝えしたいと思っているのだ
読者の皆さんはウクレレにどのような印象を抱いているだろうか?
「ハワイアン系の伴奏楽器でしょ?」
間違いではないが・・
最近のウクレレはジャンルを問わず用いられているようだ
ポップス系の伴奏からジブリ系のソロウクレレまで用途は広い
ボディサイズやネックの長さ、材など・・
むしろギターよりも選択肢が多いといえる
高級機ともなれば、その値段はギターに負けていない
ウクレレの最大の難点はピッチの悪さなのだ
実はプレイヤーは指先で微調整しながら弾いているのだ
ネックは長ければ長いほど音程が安定している
一方で低音が増しウクレレらしさがスポイルされる
興味がある方は検索してみていただきたい
安ギターはギリギリ何とか使えるが・・
安ウクレレだけはどうにもならない
過去に値段に釣られて3000円の商品を買ったことがある
数週間で飽きて捨ててしまった
弄り壊してしまったのだ
厚いベニアで作られたその音は酷い
弾き込んだ結果として鳴るようになったウクレレの音は素晴らしい
上手い言葉が見つからないが・・
かなり萌える音なのだ
電気を通したエレキの音とはほど遠い
同じ生楽器でもアコギとは別物・・
ウクレレの音なのだ
私はボディの大きさに拘る
『ソプラノサイズ』が心地良い
響きは薄いが独特のコロコロした音が耳に心地良い
今回はウクレレでジャズを弾いてみた

古き良き時代のバーをイメージして弾いてみた

ちなみにこの音はウクレレに内蔵したピエゾマイクの音なのだ
弾き込むことでマイクも馴染むような
キンキンした高音域がマイルドになっているのだ
以前に紹介したゴッドファーザーのソロウクレレもラインだけの音なのだ
サウンドホールにマイクを立てればもっと良い音が録れる
最近は細かい作業が少し面倒臭く感じられるようになってきた
自然にウクレレに手が伸びるのもそんな理由があるように感じる
ケースを開き即演奏・・
この手軽さは堪らないものがある
レパートリーが増えるほどに武器度が増すように感じる
自転車でも電車でも徒歩でも持ち出す事が苦にならない
福島の震災の時にある弾き語り系のミュージシャンがギターの代用としてウクレレを持参したそうだ
「俺の車って軽自動車なのよ 現地の人に沢山の物資を届けたくてね」
「ギター一本分のスペースも勿体なく感じたのよ そんでウクレレね」
「ライブまでの期間に相当練習したよ 簡単なコードはすぐに押さえられたよ」
その人はそれ以降にウクレレを自分のプレイに取り入れるようになった
ライブなどでも積極的に使っているのだ
最近はウクレレ系の雑誌などでも良く顔をみるようになった
「ウクレレって人を幸せにする楽器だと思うんだよ」
「気軽に声をかけてもらえるようになったんだよね」
「ギターって少し構えるところがあるでしょ?ライバル心っていうか」
「ウクレレって友達が増える楽器だと思う あの音に癒やされるのよ」