五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

個性の美しさを観る

2007年09月21日 | 第5章 和解と平和
五感と体感は、一人一人、違います。
同じ匂いを嗅いだからといって、同じことを思い浮かべるわけではありません。

今日は、私の母の絵画教室の日。長年の私の友人が母に絵を教えてくれています。
お天気が良いので、外での写生会となり、私の家の近くの公園で、今年最後の蓮の花をスケッチすることとなりました。
朝早くに集合したので、私が覗きに行った頃には、既に何枚目かを取り組んでいたようです。

先生である私の友人は、生徒さんと同じように、集中して蓮の花を描いていました。
描く絵が楽しそうでした。
そして、描いている皆さんの姿は、凛として、対象物を観る目に自信のような強さや豊かさを感じ、イキイキとされていました。

描くという場を作り、時間を共有するだけで、「描く時間」を持つことができるのです。一人では、なかなかそのような時間は持てません。
限られた時間内に集中して一つのものを作り上げる経験は、自分の五感と体感を磨く良い機会だと思います。
母も、珍しく飛んできた青サギを蓮の風景に入れ、柔らかい蓮の葉を描いていました。

五感と体感をどのようなカタチで表現するか、それも、その人次第です。
そして、表現したものを他人がどのように感じ取るかもその人次第です。

文章で表現したもの
音楽で表現したもの
料理で表現したもの
書で表現したもの
衣服で表現したもの

自分の思考と感情と行動から生まれた「表現」に自信を持って生きることの大切さをしみじみ思った午前のひとときでありました。

生き甲斐の心理学を学び、その普及活動をしている私は、この活動自体が私自身の生き甲斐です。
出会った方々の個性の美しさを感じ取り、その美しさを大切にするとそこから信頼が生まれます。
そして「その方自身の良い方向」に何らかの道が開けた時の歓びは、ほんとうに言葉になりません。

丁度3年前に自殺した親友を想い、今日のブログを書きました。

自分の「個性の美しさ」を知ることは、同時に「生きること」です。
答えは、必ず自分自身の内に宿っています。

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コメント (2)
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