五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

南北一直線

2009年04月20日 | 第2章 五感と体感
奈良の山奥に天河大弁財天社という社があります。
秘蔵の翁の面があるそうで、私もいつかは訪れたい場所です。

地図を見ながら、「奈良にいきたいなぁ~」と思いが募る今日この頃。

もし、日本地図があったら開いてみてください。

若狭湾の小浜市、ここは東大寺の三月に行われるお水取りのお水送りをすることろです。

そこから真下に、鞍馬寺があります。その脇に貴船神社。
鞍馬寺は、義経や源氏物語にゆかりがありますが、もともと鑑真和上の弟子の高僧が建立したのが始まりです。近くに比叡山もあります。

そして、また南に向かっていくと、東大寺、春日大社があります。

またまた南一直線上には、吉野があり、そしてそのちょっと下に天河大弁財天社があります。真西を辿ると、高野山です。

その次、最後に辿り着くのは新宮市・那智の滝。

南北一直線に社を建てた古の人々の自己実現への実行力は、現代の私たちには及ばないものだとしみじみ思います。

信じて見えてくるものは、人の身体に宿ります。

古来からのDNAが、この南北一直線に懐かしさを感じるのです。

身体で感じる見えない歴史、身体に宿る無意識は想像力を無限に広げます。

見えているものだけで、あれこれと思うよりも、見えないものの中から見出すもののほうが、はるかにスケールがおおきく、夢があります。
物を持つ喜びよりもはるかに喜びが深いです。

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