五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

思春期

2010年03月11日 | 第2章 五感と体感
将来ある子供たちに希望を感じながら仕事をさせていただいていますが、いつも思うのは、若さは宝だということです。

未知への世界に対する不安感、
自己の目覚めの混乱感、
理想と現実のギャップに対する対処不能の自分。。。
感情の広がりへの戸惑い。。。

自分の内に湧きあがる自立心は、友達や家族や社会との不和感や孤立感、大きな孤独感、混乱感、など、得も知れないカオスの世界へと誘われていきます。

このカオスがもたらす精神情動と家族や友達の関係がうまく噛み合わなくなってくると、理想と現実のギャップによるアイデンティティの統合が取りにくくなってくるようです。

子供の素地や個性は、今に出来上がったものではありません。
生まれてから今日までの、環境が大きく影響しています。
(遺伝や老化(生まれてから死ぬまでの体の内容)、免疫、分泌、自律神経も忘れてはなりません)

つまり、今、我が子に表れている現象は、今に始まったものではない、ということです。
我が子のことだけではありません。人とはそういうふうに成っているようです。

思春期に突入したであろう子供と向き合う時、親である私たちが、何を大切にして今まで生きてきたか?幸福感とは何か?幸福の条件とは何か?愛する愛されるということは何か?を改めて自問自答する時期でもあるようです。

子供に起こる現象と親に湧きあがる不安感をきっちりと分ける意識をしながら、これらのことを自問自答してみると、何かが見えてくるかもしれません。

そろそろ春休み。お子様と過ごす時間も増えてきます。

学年末から新学期に向けて、もう一度、理想と現実のギャップについて意識しながら書いていこうと思います。

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