五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

大國魂神社くらやみ祭

2014年05月06日 | 第2章 五感と体感
府中と云えば「競馬場」。競馬場があるゆえ施設が整っていて子育てしやすい市であることを耳にしていたので、最近では子育てしやすい街というイメージも私の概念に加わっています。その府中に、大國魂(おおくにたま)神社があります。
大國魂神社と競馬場が御隣同士にあり、その二つが京王線とJRの駅に挟まれています。ですので、どちらの駅からも二つの場所は行きやすいのです。

武蔵国大國魂神社の創建は西暦111年。古層の香りがぷんぷん漂う神社です。
645年大化の改新によって武蔵国府が置かれた事によって国司が国造に代わり奉仕するようになり、武蔵の国一帯の神社を一つにまとめ祀ることとなったことが武蔵総社である由来だそうです。

一宮 小野大神 東京都多摩市
二宮 小河大神 東京都あきる野市
三宮 氷川大神 埼玉県さいたま市
四宮 秩父大神 埼玉県秩父市
五宮 金佐奈大神 埼玉県児玉郡
六宮 杉山大神 神奈川県横浜市八朔町 

本殿は、一棟三殿の配置になっており 東西に上記六宮が祀られ、中殿は大國魂大神、御霊大神、国内諸神が祀られています。

品川の荏原神社が執り行い4月29日にお水送りし、祀りが始まります。
つまり、東京湾の聖水が使われているというわけです。

荏原と云えば、4世紀あたりから古墳がつくられ、東京都の大古墳群の品川寄りは荏原大古墳群と呼ばれています。

そして、くらやみ祭のクライマックスでは6社と本宮併せ、全部で八神の御輿が出ます。その上、人が10人は乗れるであろう大きな太鼓が五つ。それらが夕刻18時~本殿を発ち、神社の周りを巡ります。
お御輿の担ぎ手は、白丁(はくちょう)と云われる白装束を着る為、よそ者が袢纏持って駆けつけるわけにはいきません。
そうであるゆえ、荒っぽくなく、安心してお御輿が練るのを楽しむことができました。

武蔵の国の担ぎ手の男衆は、武蔵の独特の雰囲気があり、身体が大きく、しっかりとした顔立ちの方が多く、今まで気にした事も無かった傾向を目にしたことに、私自身も驚きました。私が住む横浜は相模の国でありながら、横浜に数多くある杉山神社とは切っても切れない縁があるということで、武蔵の国との境目に住んでいることも意識化することとなりました。

5日は御輿のあと、22時半に流鏑馬が行われ、
本日6日は、朝の4時~御輿が出て、本殿に納められるのが7時半。

まさに、くらやみの中でお御輿が担がれ、祀りを終えるのです。

巨大な太鼓を叩く音は、魂が打ち震えるくらいの響きようでした。

武蔵の国の神社の皆様も身体の大きな人が多く、装束姿もカッコ良く、、、。

身近な場所で、こんなに壮大な祭があるとはびっくりという思いで帰路に着きました。

大太鼓と御輿が練る3時間はあっという間でした。


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