能の演目に邯鄲(カンタン)があります。
中国の邯鄲という町に住んでいた青年が人生の迷いを生じ高僧に教えを請おうと旅に出ます。
旅の宿で、悟りが得られると云う不思議な枕を渡され、食事の支度が整う間、彼は眠りに落ちます。
夢の中の彼の人生は、努力の末に成功し、晩年は宴三昧で栄華を極める。。。そんな人生に満足感を得ている最中に、宿の主人から食事が出来たと起されます。
その夢が余りにも壮大な時間であり、リアルなものであったため、暫く茫然としつつ、人生何事も一炊の夢と悟り、意気揚々と家に戻った、、、というお話です。
その一炊の人生に虫の音を重ね、しみじみともののあはれを感じ取るのは、秋という季節ならではの心の動きかもしれません。
東京の永青文庫にて「能を読む展」が行われています。「細川家が一族が楽しんだある日の能」という副題です。
永青文庫は、ちょっと不便な所にあるので、行ったことがありません。文学の臭いがぷんぷんするあたりでもあるので、行ってみようかな、と思っています。10月からの某講座は日本人のアイデンティティに焦点が当てられます。秋から冬にかけての謡曲を読み漁る日が続きそうです。
☆☆ ☆☆
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永青文庫は、ちょっと不便な所にあるので、行ったことがありません。文学の臭いがぷんぷんするあたりでもあるので、行ってみようかな、と思っています。10月からの某講座は日本人のアイデンティティに焦点が当てられます。秋から冬にかけての謡曲を読み漁る日が続きそうです。
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