五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

何が本物か

2014年12月18日 | 第2章 五感と体感
どんなに幼くても、上面しか習っていない素人でも、本物を見る力は人の内に具わっているものだと私は思っています。
だからこそ、
本物、実物を見て暮らすことは、人の感受を「正の方向」に育てていくようです。

本質を追求しようとしている人が日々の精進を怠ると自分に違和感を感じます。

どんな職業でも、どんな表現者でも、自分がイメージしている形の追及することの精進する事を止めると、他者も直ぐに感づきます。

昨日の某講座にて、貴重な歴史的な建物を使わせていただき、能楽師囃子方の小鼓を聴くことが叶いました。
強い風が吹き、落ち葉が舞いあがる雪見窓から見える景色を眺めながら、鼓の音を聴いているうちに、私と鼓とが二つの関係性のみで対峙し、打ち終えた後の清浄感は、風吹く外が清められたのと同じような感覚を持ちました。

私と鼓の音という占有感は、多くの講座生が感じたようです。

素人相手にここまでやってくださった、ということに感謝されていた方もいらっしゃいました。

本物とは、本当に真摯にひたむきに取り組んでいるか、ということに繋がります。

型を習い、基礎を叩きこまれ、その形から自分が自由になるまで、どの道も時間がかかります。たぶん、それを生業としている人ほど、そのことが解るのだと思います。

心理療法という世界も同じなのです。自分が師からの学びを止め、精進を怠ると、たちまち自分の感受の器が小さくなっていくのです。
何事も練習して、学んでいくことを続けていない人は、直ぐに解ります。

私は「関わりという役割」の中で、「どう他者との関わりを成していくか」というテーマを自己の学びを通して学んでいくこと自体が自分の役割であるように思っています。
応えは自分の内にあり、答えを選択して掴むことも自分と云う身体に縁がある本人に課せられた人生の課題であると思います。
もしかしたら、そのことに気付いただけでも、何かを得られるかもしれません。

人は、孤独です。
不安は人の本質です。

自分自身の舵取りを上澄みで行っているか、真摯に向き合っているか、年の瀬に悠長な自問自答をしたがるのも私の傾向でもありますが、2014年の締めくくりの様な凛とする時間を過ごすことが出来、とても幸せです。

小鼓を打ってくださった先生に感謝すると共に、これからのご活躍を心からお祈り申し上げます。

19日金曜日が私の今年の講座納めとなります。

師に付きながら学び続ける日々に改めて感謝。

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