東大寺 二月堂 2018年4月21日
奈良の都を一望するなら若草山ではありましょうが、気軽に一望できるのは何といっても二月堂です。
西に向かって秘仏十一面観音菩薩が居られ、二月堂の張り出した廻廊から、奈良の街を望むことが出来、遠くの真向かいには生駒山が見えます。生駒山を越えると大阪です。
東大寺本殿は、一旦入ってしまうと時間を要し、しかも入場料がかかるので、大抵は二月堂でぼんやりして、我を取り戻し、元気の気を頂く事の方が多く、私が生きていくのに欠かすことの出来ないのがこの二月堂です。
自分の祖先の遺伝子を感ずるのがまさにここであり、デジャヴというなら、このことでありましょう。懐かしいリアルな体感が自分の内からふつふつと湧いてくるのです。
奈良に魅かれているのは、ここが私の原点であるからだと、随分前から確信めいたものを観じており、こんな自分はなんとおめでたい!と、幸せに思います。
幾度も二月堂に佇み、自分自身を蘇生させてきた、私の妙薬の場なのです。
実際に観る事の出来ない秘仏との対峙に心を向け、その観音様が、眼差しを向けている方向に自分も目を向けると、彼岸の先が見えてくるような感覚を覚えます。その得も知れない魂から湧き出すような感覚は、二月堂から東大寺本殿の後ろ側の講堂跡でしか感じ取らない感覚なのです。
春分が過ぎ、お水取りが終わり、仏生会までには、一年の始まりの素地が整い、これから本格的に森羅万象が動き出していくように思います。
何をするにも序章を丁寧に過ごすことは、万事の心の入れ方にも関わるのです。
久しぶりに仏生会の当日に二月堂から西を眺め、ぼんやりとそんなことを思いながら階段を下りました。
::::::
公開講座のご案内
ユースフルライフ研究所 講座
2018年5月8日 鎌倉腰越講座
2018年5月15日 つつじが丘勉強会
NPOキュール講座
東急セミナーBE講座
2018年5月18日13:30~15:30雪谷校
4月27日10:30~12:30たまプラーザ校
5月25日10:30~12:30たまプラーザ校