東大寺の花まつり 2018年4月19日
4月8日はお釈迦様の誕生日。仏生会(ぶっしょうえ)と云います。
私の心のよりどころである東大寺の仏生会で設える花御堂は、見事に美しい御堂です。
お釈迦様は、摩耶夫人の右脇から生まれると、七歩進んで右手を挙げて、天を指し、「天上天下唯我独尊」と唱えられている由来があります。
上記の手を指している誕生仏を花を敷き詰めた(フラワーアレンジメント)御堂に安置し、無病息災を願いながら誕生仏に甘茶をかけます。
10年ほど前でしょうか。初めて東大寺本殿の仏生会を参拝して以来、すっかりこの花御堂の虜になってしまいました。
東大寺の花御堂は、馬酔木の花、椿の花が中心です。奈良を代表するともいえる馬酔木の花をふんだんに使い、椿の紅さが花御堂を一層華やかにし、華美過ぎず、明度が整った惚れ惚れする美しさなのです。
4月8日に勉強会が終わり、会場の大津から駆け付け、東大寺に着いたのは3時過ぎ。法要は午前中だったはずで、まだ日が高く、お天気にも恵まれていましたが、案外仏生会を目的にしている参拝客は多くなく、15,6人の列に並び、甘茶をかけさせていただきました。
天上天下唯我独尊。
私自身の座右の銘の一つでもあり、「個々の人々、つまり、人は皆、尊い存在である」ということです。
東大寺のお釈迦様は、何とも愛らしく、均整が取れ、親近感があります。
釈然としない事があっても、理不尽なことに巻き込まれても、先ずは、自分自身が尊い一人の人間である事を意識化してこそ、他者の尊さを慮る(おもんばかる)事ができるのだと思うのです。
自分は、宇宙の中に生まれた、唯一独りの尊い存在であるのです。
それが、人の尊さというものなのだということを、東大寺のお釈迦様に会うたびに糺されるのです。
やっぱり大好きな東大寺。ワクワク感は冷めませぬ。
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