五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

ことだま

2009年07月24日 | 第2章 五感と体感
ギリシャ神話のナルシスは、水面(みなも)に映る我が姿に恋い焦がれ、死んでしまいます。そんなナルシスを愛するエコーは、自分の思いも届かず死んでしまったナルシスを想うあまり、体が消えてしまい、この世に声だけが残ってしまいます。

ヨーロッパ文化が育んだ心理学。ギリシャ神話と心理学は切っても切れない深い繋がりがあります。それは、当たり前のことで、神話は、その地に住まう人々の思考と感情と行動の原型になっているからです。

日本に生まれ育った私も、日本で語り継がれる神話は、必ず自分の心と体にしっかりと根付いているはずです。それは、意識・無意識に関係なく宿っているものだと解釈しています。

最近、能の謡いの稽古がちょっぴり楽しくなってきました。
腹から出す声が体内の器官を通るとき、円柱の筒をそのまま抜けるように声を出します。言葉でいえば簡単なのですが、いざやってみると、出し方、引き方の感覚がなかなか掴みくいのです。でも、これがうまくいくと至福の気分に至ります。

「うまくいく」体感を覚えていくしかないようです。
この感覚は、自分でしかわかりません。まさに「自分の内に答えがある」です。

某教会の聖歌隊のおばあさま方は、皆さん「謡い」を稽古しているそうです。
90歳過ぎても、聖歌隊の現役と聞きました。
口を閉じつつ謡うので入れ歯がはずれる心配はないか。。。と余計な心配がよぎりましたが、「ことだま」を体感しながら「謡曲と聖歌」を歌えるなんて、こんな素敵な日々をおくることができるなんて「なんと幸せ~」と思います。

クリック応援お願いします★
人気blogランキング ☆ありがとうございます
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 体感 | トップ | 聞くことは大事 »
最新の画像もっと見る

第2章 五感と体感」カテゴリの最新記事