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今年もやってるやってる~

大流血のベテルビエフ、KO記録を伸ばす(2団体ライトヘビー級)

2022年01月04日 05時04分34秒 | 世界ボクシング

先月17日、カナダで行われた試合結果です。
2団体ライトヘビー級戦:
王者アルツロ ベテルビエフ(露)KO9回46秒 挑戦者マーカス ブラウン(米)

*4回に起こった偶然のバッティングのため両者が負傷した一戦。特にベテルビエフの出血がひどく、試合終了時まで流血が止まる事はありませんでした。ベテルビエフにとって幸運だったのは、傷を負った場所がおでこのど真ん中だった事。もしそれが目じりや鼻だったら、試合継続は許されなかったでしょう。

血まみれの選手が戦い抜いたという点を除けば、ほぼベテルビエフのワンサイドマッチだった一戦。このロシア人、武骨な外見とは裏腹に、非常にうまい選手ですよね。今回の試合後の戦績が17戦全勝全KOと、そのパンチ力は豪打という言葉がぴったり。しかしただパンチが強いだけでなく、常に左右のパンチを上下へ打ち分け、しかもその一つ一つが的確。攻撃面だけでなく、常に自分のポジションをパンチが当たりやすいところに持っていくなど技巧派の面もあります。その上体が立ち気味で、パンチを貰うとダメージを負いやすいという欠点もありますが。

7回、9回にダウンを奪うなど、WBCの指名挑戦者に圧勝。防衛記録を伸ばしたベテルビエフ。スーパーミドル級統一王者サウル アルバレス(メキシコ)や、ライトヘビー級の他団体王者との統一戦の話しも頻繁にでますが、2020年3月に対戦する筈だったIBFの指名挑戦者孟 繁龙(中国)との防衛戦も、再び実現させるよう迫られる事でしょう。

下記は2022年1月4日現在の、ライトヘビー級王者たちの顔ぶれとなります。

WBA(スーパー):ドミトリー ビボル(キルギスタン/防衛回数10)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露/2)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露/5)
WBO:ジョー スミス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位

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