先月18日、米国テキサス州で行われた試合結果です。
WBAライトヘビー級挑戦者決定戦:
ヒルベルト ラミレス(メキシコ)TKO10回1分23秒 ジュニエスキ ゴンサレス(キューバ)
*減量苦からそれまで5度守ってきたWBOスーパーミドル級王座を返上し、ライトヘビー級に転向してきたラミレス。今回が新たな階級での4試合目となりました。ラミレスが対戦したゴンザレスは、これまでに世界王座への挑戦の経験はありませんが、同級の世界ランカーたちと拳を交えながらそのキャリアを積んできた生粋の生粋のライトヘビー級ゴンザレス。ラミレスにとり、その実力を試すには格好の相手と言っていいでしょう。
これまで築いてきた21勝の内、17ものKO価値のあるゴンザレスを相手に、体力負けせず自身のボクシングを展開したラミレス。至近距離では軽量級ばりの軽やかなポジショニングを披露。回を追うごとにペースを自分に引き寄せていきました。
試合は終盤10回にフィナーレを迎える事に。メキシカンの連打に対し、全く反撃する事が出来ないキューバ人を、レフィリーは躊躇することなく救い出し試合終了。ラミレスが全勝記録を43(29KO)に伸ばすと同時に、WBA王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)への挑戦権を獲得する事に成功しています。早ければ次の試合でビボルへの挑戦が実現しそうな気配のラミレス。ビボル、ラミレス共に、技術のある実力者なだけに予想が難しい一戦になるでしょう。
下記は2022年1月13日現在の、ラミレスの標的となるライトヘビー級王者たちの顔ぶれとなります。
WBA(唯一):ドミトリー ビボル(キルギスタン/防衛回数10)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露/2)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露/5)
WBO:ジョー スミス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位