最近(2022年1月07日ごろ)のニュースです。
1)昨年の8月末に一階級一人王者体制に向け、ようやく重い腰を上げたWBA。昨年夏には全17階級にも関わらず、54人もの世界WBA王者が君臨していましたが、現在は28人まで激減しました。しかし54ってもの凄い数ですよね。その内訳はスーパー王者が16人。レギュラー王者も16人。暫定王者が10人で、ゴールド王者が12人でした。
WBAが行った事は、暫定王者を一斉に廃止(停止?)。そしてゴールド王者は継続ですが、世界王者としてカウントしないという事。はっきり言ってしまえば暫定、ゴールドの地位を無効、もしくは変更しただけで、WBAはそれほど努力はしていませんね。老舗団体の真価を問われるのはこれからでしょう。
2)今月29日に予定されていたWBAヘビー級戦、レギュラー王者トレバー ブライアン(米)対休養王者マヌエル チャー(独)の一戦は、チャーが米国での労働許可証取得に手間取り、このまま消滅しそうな気配。ブライアンは同日、ジョナサン ギドレー(米)という代役と防衛戦を行うとの情報が流れています。試合開催までまだ3週間あります。まだまだ「ブライアン対チャー」戦を実現する事は不可能ではないと思うのですが。
3)WBAヘビー級のスーパー王座を保持し、同時にIBFとWBOタイトルもその腰に巻いているオレクサンデル ウシク(ウクライナ)。前王者アンソニー ジョシュア(英)との再戦は、4月を目処に調整が進んでいるようです。このリマッチでも、両者の相性から考えるとウシクの勝利でしょうな。
4)先月18日、空位だったWBOアジア太平洋ヘビー級王座決定戦がウクライナで行われ、ウラジスラフ シレンコ(Vladyslav Sirenko/ウクライナ)が、同胞のアンドレイ ルデンコ(Andriy Rudenko)を6回でTKOし王座獲得に成功しています。
5)WBAウェルター級スーパー王者ヨルデニス ウガス(キューバ)と、IBF/WBC王者エロール スペンス(米)による3団体王座統一戦は、4月開催に向け両陣営の話し合いが続いています。ウガスが昨年夏にマニー パッキャオ(比)に勝利を収めた際、WBAはウガスに対し指名挑戦者エイマンタス スタニオニス(リトアニア)との防衛戦と、その後にレギュラー王者ラジャブ ブタエフ(露)とのWBA内での王座統一戦を科していた筈でした。その話はどうなったのでしょうかね?
6)世界各地で新型コロナウィルスの感染が再拡大している中、英国では1月に予定されていたすべてのボクシングの興行を中止する事に決定。29日に予定されていたミドル級の注目カード、クリス ユーバンク(英)対リーアン ウィリアムス(英)戦。本来なら先月行われる予定でしたが、ウィリアムスの負傷により今月に延期となっていました。今回の処置のより、この試合は来月以降に再々スケジュールされる見通しです。