DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

一翔、横綱相撲で福永を退ける(WBOスーパーフライ級)

2022年01月16日 05時11分16秒 | 世界ボクシング

昨年の大晦日、東京都大田区総合体育館で行われた試合結果です。
WBOスーパーフライ級戦:
王者井岡 一翔(志成)判定3対0(118-110、116-112、115-113)挑戦者福永 亮次(角海老宝石)

*本来ならこの日、IBF王者ジェルウィン アンカハス(比)との王座統一戦を行う筈だった一翔。しかしその夢のカードは、新型コロナの変異株に対する日本への水際対策強化のためあえなく中止となってしまいました。

アンカハスの代わりに一翔と対戦する事になったのが、これまでに日本、OPBF(東洋太平洋)、WBOアジア太平洋王座を統一した福永。35歳にして初の大舞台に出場する機会を得る事に。

強打のサウスポー福永が、どれだけ王者に迫れるかに注目が集中した一番。これを横綱相撲(ボクシング)と言うのでしょうか、一翔が持ち前の超安定したボクシングを存分に披露し、挑戦者を全く寄せ付けませんでした。これも両者のキャリアの差というのでしょうか。福永がプロデビューを果たした2013年8月の時点で、一翔はすでに世界王座の2階級制覇を達成していました。その後一時リングを離れていてとは言え(と言っても一年ちょっとですが)、常に世界の最前線で戦い続けている王者。挑戦者も階段を一歩一歩登りながら世界ランカーの地位を掴みましたが、対戦相手の質で大きな差がありすぎました。

確かな攻防の技術を磨き続けている一翔。攻撃一本の福永は、与しやすい相手だったでしょう。しかし技術には雲泥の差がありましたが、その体力と気迫で最後まで粘った挑戦者。中盤に差し掛かるころ、「さあ、いつ王者が仕留めるか?」という試合展開に発展。しかし挑戦者の頑張りが、大晦日に好試合を見る事が出来た要因でしょうね。

代役相手に快勝劇を演じた井岡。試合内容は採点以上に開きがあったとように見えます。2ポイント差はもちろん、4ポイント差という採点も王者にとって厳しい数字のように感じられましたが、どうでしょうか?

 

下記は2022年1月16日現在のスーパーフライ級王者たちとなります。

WBA(スーパー):ファン フランシスコ エストラーダ(メキシコ/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジョシュア フランコ(米/2)
WBC:空位
IBF:ジェルウィン アンカハス(比/9)
WBO:井岡 一翔(志成/4)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位
日本:空位

*今後数ヵ月の間、複数のタイトル戦が予定されているスーパーフライ級戦線。それらの試合の勝者たちに一翔がどう絡んでいくのでしょうか?今年も注目の大きな階級になりそうです。

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