DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ブルック、カーンに快勝(ウェルター級)

2022年02月24日 05時24分14秒 | 世界ボクシング

先週末12日、英国で行われた試合結果です。
ウェルター級強12回戦:
ケル ブルック(英)TKO6回51秒 アミア カーン(英)

*長年に渡り、リング外で舌戦を繰り広げてきた二人の英国中量級のスター選手。全盛期を過ぎた両者でしたが、同国でのこの試合に対する関心は異常に高く、販売チケットは僅か数分(確か10分ぐらいだったかと)で完売しています。

ブルック、カーン共に世界王座から決別してからしばらく経ちます。しかしその間、常に世界最上級の相手と拳を交えてきました。ブルックは2014年8月に米国でIBFウェルター級王座を獲得。その王座を3度守った後、当時ミドル級で絶対王政を敷いていたゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)に果敢に挑戦。5回TKOで敗れるも、その勇気は大いに称えられました。2017年5月に現王者エロール スペンス(米)に敗れ世界王座を失いましたが、2020年11月にWBOウェルター級王者テレンス クロフォード(米)に挑戦し、4回TKOで敗れはしたものの、試合内容は競ったものでした。

カーンが一階級下のスーパーライト級王座を失ってから10年以上も経ちます。ウェルター級に転向後は、一線級と戦い続けてきたカーンですが、意外にも同級での世界挑戦は2019年4月にクロフォードに挑戦した試合のみ。しかしカーンもミドル級王者だったサウル アルバレス(メキシコ)に挑戦するなど、常にボクシング界の中心的選手の一人として活躍してきました。

実力拮抗者同士の一戦だったため、接戦が予想されていました。しかし蓋を開けて見るとブルックの予想外のワンサイドマッチに。コツコツとパンチを当てていきながら、徐々に、徐々にライバルを追い詰めていったブルック。中盤6回にレフィリーストップを呼び込み、ライバル戦に決着をつけています。

35歳ながらも、まだまだ世界レベルの力を保持している事を誇示したブルック。再び世界返り咲きへのチャンスが巡ってきそうです。元気なく敗れたカーンは、試合後、引退を匂わせるコメントを残しています。

 

2022年2月24日現在の、ウェルター級王者たちの顔ぶれを確認しておきます。

WBA(スーパー):ヨルデニス ウガス(キューバ/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ラジャブ ブタエフ(露/0)
WBC:エロール スペンス(米/0)
IBF:エロール スペンス(米/4)
WBO:テレンス クロフォード(米/5)
OPBF(東洋太平洋):豊嶋 亮太(帝拳/2)
WBOアジア太平洋:豊嶋 亮太(帝拳/1)
日本:小原 佳太(三迫/2)

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